蒲田 立ち飲み「炙り安」第5回
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第603回 2015年11月18日(水) 【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】
蒲田 立ち飲み「炙り安」 第5回
~ 安定人気の立ち飲み店 ~

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仕事先から帰る途中、JR蒲田駅の改札口に立った。
アナウンスが流れた。
「またか・・・」と思う。今日も人身事故で止まっていたのである。
JR京浜東北線は実によく不具合がある。あきらめて、商店街の床屋へ行った。
そして、混雑が終わるまで飲むことにする。
蒲田駅の西口、東急池上線と多摩川線の蒲田駅の北側、池上線のホーム下の場所に店がたくさん入っており、道を挟んだ反対側にもたくさんの居酒屋がならぶこの地域へ来ると、毎回必ずのぞく店がある。しかし、安定した人気のそのお店は満員の様子のことが多く、あきらめて他のお店に行くことも多い。しかし、今日は違っていた、カウンターに空きがあるのだ。電車の遅れの為だろうか。
そのお店は、立ち飲み「炙り安」である。

入口を入って左手のカウンターの中にはマスターとママさん。
カウンター前に立つのは、入口辺りにお一人、奥の方に三名いらっしゃった。
真ん中辺りに立ち、ホッピー黒氷なし((四〇〇)円)とタコの刺身(三五〇円)を頼んだ。
「男の隠れ家」という雑誌に掲載されたようである。
ポテトサラダ(一五〇円)をメニューに見つけて頼む。
すると、並びの方が「ママ、おれもポテサラちょうだい」とおっしゅる。
こういった注文の連鎖は御常連がお店の手間を考え、気を遣って注文する場合も多い。
もちろん、単に美味しいからというだけかもしれないけれど。
とまとサワー(三五〇円)は炭酸が入っているタイプだった。
しかし、後でメニューを見ると、実は炭酸を使わないトマト割り(三五〇円)もあったのだ。
トマト割りという言葉を使うべきかもしれない。
また、小笠原産レモンサワー(四〇〇円)というものもあった。
やがて、常連の方々が次々に入ってこられた。
すると、ママさんが「おかえり~」とおっしゃる。
やはり人気店である。
「おかえり」と言ってもらえるのは常連さんの特権である。
常連ではない私は家に帰って、「おかえり」と言ってもらうことにしよう。
二杯二品で二〇分。私としては、ベストの飲み方である。
しかも、午後七時二〇分から四〇分まで、二〇分という短い滞在。
お勘定は一二五〇円であった。
JR蒲田駅改札まで行ってみると、京浜東北線は動いてはいるけれど、まだかなり遅れていた。
しかし、一時間前とは違い、ほろ酔い気分になった今は、電車を待つのもあまり苦痛ではないのである。
これも酒飲みの特権だろうか。
蒲田 立ち飲み「炙り安」
住所 東京都大田区西蒲田7-67-12
電話 03-6313-1657
定休日 第2第4日曜日
営業時間 17:00~23:00
交通 東急池上線・東急多摩川線蒲田駅下車徒歩1分、JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩2分
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。
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アナウンスが流れた。
「またか・・・」と思う。今日も人身事故で止まっていたのである。
JR京浜東北線は実によく不具合がある。あきらめて、商店街の床屋へ行った。
そして、混雑が終わるまで飲むことにする。
蒲田駅の西口、東急池上線と多摩川線の蒲田駅の北側、池上線のホーム下の場所に店がたくさん入っており、道を挟んだ反対側にもたくさんの居酒屋がならぶこの地域へ来ると、毎回必ずのぞく店がある。しかし、安定した人気のそのお店は満員の様子のことが多く、あきらめて他のお店に行くことも多い。しかし、今日は違っていた、カウンターに空きがあるのだ。電車の遅れの為だろうか。
そのお店は、立ち飲み「炙り安」である。

入口を入って左手のカウンターの中にはマスターとママさん。
カウンター前に立つのは、入口辺りにお一人、奥の方に三名いらっしゃった。
真ん中辺りに立ち、ホッピー黒氷なし((四〇〇)円)とタコの刺身(三五〇円)を頼んだ。
「男の隠れ家」という雑誌に掲載されたようである。
ポテトサラダ(一五〇円)をメニューに見つけて頼む。
すると、並びの方が「ママ、おれもポテサラちょうだい」とおっしゅる。
こういった注文の連鎖は御常連がお店の手間を考え、気を遣って注文する場合も多い。
もちろん、単に美味しいからというだけかもしれないけれど。
とまとサワー(三五〇円)は炭酸が入っているタイプだった。
しかし、後でメニューを見ると、実は炭酸を使わないトマト割り(三五〇円)もあったのだ。
トマト割りという言葉を使うべきかもしれない。
また、小笠原産レモンサワー(四〇〇円)というものもあった。
やがて、常連の方々が次々に入ってこられた。
すると、ママさんが「おかえり~」とおっしゃる。
やはり人気店である。
「おかえり」と言ってもらえるのは常連さんの特権である。
常連ではない私は家に帰って、「おかえり」と言ってもらうことにしよう。
二杯二品で二〇分。私としては、ベストの飲み方である。
しかも、午後七時二〇分から四〇分まで、二〇分という短い滞在。
お勘定は一二五〇円であった。
JR蒲田駅改札まで行ってみると、京浜東北線は動いてはいるけれど、まだかなり遅れていた。
しかし、一時間前とは違い、ほろ酔い気分になった今は、電車を待つのもあまり苦痛ではないのである。
これも酒飲みの特権だろうか。
蒲田 立ち飲み「炙り安」
住所 東京都大田区西蒲田7-67-12
電話 03-6313-1657
定休日 第2第4日曜日
営業時間 17:00~23:00
交通 東急池上線・東急多摩川線蒲田駅下車徒歩1分、JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩2分
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