横浜 角打 「キンパイ酒店」(居酒屋クラーテル内)
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第610回 2016年4月19日(火) 【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】
※2016年4月19日 1,430,000カウント通過。感謝!
横浜 角打 「キンパイ酒店」(居酒屋クラーテル内)
~ 休店中の老舗角打酒店は店主のお嬢さん姉妹によって継続されていた ~

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横浜の高島町にある角打酒店「キンパイ酒店」は、知る人ぞ知る老舗角打酒店である。
また、同店は面白い注意書きが店内に貼ってあるお店としても有名である。
「酒店は酒の味を確かめるところ。ダラダラぐずぐずするところではない。生活時間を大切に」とか、
「おしゃべり、なが居は喫茶店でやってくれ! 1時間で熱海まで行ける時代だよ」などという、思わず笑ってしまう言葉が店内にたくさん貼ってあるのだ。
横浜駅で降りて、南改札口を出て、みなみ東口方面へ歩き、階段を上がって、みなみ東口から地上に出ると右手に横浜中央郵便局がある。そして、道の向こうには崎陽軒本店の立派な入口があった。その右手へ歩いてゆく。すると、左手にキンパイ酒店ビルがあるのだ。(写真)
やはり、シャッターが閉まっている。これで帰ってしまう人もいるかもしれない。私は、はがれかけた張り紙をみつけ、シャッターにきちんと張り直してから中身を読んでみた。(下写真)

「続・立ち飲みの皆さんへ。加療中の店主84歳ですが、老いた身体にムチを打って酒屋立ち飲み再開を目標にリハビリを行っています。日々、精進しておりますが、老人なので一進一退をくり返しています。 さらに長い目で待っていてくださいいね。酒屋休業中は、2Fクラーテルにて立ち飲みを行っています。どうぞ、ご利用ください。」
と書いてあった。(下写真)

事前に調べてあった通りである。「続」と書いてあるのは、二枚目以降の張り紙に違いない。閉まっているシャッターの左にのガラスドアを開けて、階段を上がってゆき右手へ。
普通の洋風な居酒屋といった風情。目の前のカウンターにはたくさんのツマミ類が置いてあり、右手の冷蔵ケースには缶ビールや缶酎ハイが入っている。女性が二人迎え入れてくれた。
「いらっしゃい」
「たちですか?、すわりですか?」
「はい・・・立ちで・・・」
奥の方を見れば、座る席もある。入口で聞かれるままに、角打的立ち飲みか座る居酒屋としてか選べるのである。
自分で冷蔵ケースの中からサッポロクラシック生(二八〇円)を選び、レジでお金を払う。
合わせて、魚肉ソーセージ(一一〇円)を渡して、むいてもらう。
私は魚肉ソーセージのむき方が下手なので助かる。
ビールの次はお酒にする。看板酒である金杯(二七五円)。
女性お二人は前述の店主の方の娘さんたちであった。
金杯を飲みながら、いろいろとお話を聞く。そして、現在のビルの前世代のビルの写真を見せていただき、了解をとって撮影させてもらった。一九九四年当時の写真とのこと。
1994年当時のキンパイ酒店ビル
「写真の後ろのほうに崎陽軒さんの本店ビルがないでしょ」
「空が見えますね」
「この時は工事中だったんですよ」
二十二年前の写真である。
人気の金盃たる酒(三七〇円)は今日はないとのこと。残念である。
キンパイ酒店さんにとっては、大切なお酒とのこと。
「毎年、この時期にだけ入るお酒なんです。」
「これを楽しみに、この時期にこられるお客様がいるんですよ」
「仕入れてから最初と最後で味がちがって、その為に入ってすぐと、少し後にまた来てくださる方もいるんです」
今度は常温で金杯(二七五円)をいただく。そして、チーズかまぼこ(一三五円)もいただく。
店主が身体をこわされてから、元々二階で娘さんたちが「クラーテル」さんという居酒屋スペースのカウンター部分を立ちのみ用にして、つまみを並べて営業しているとのこと。
「酒飲みがいなかったら酒屋つぶれちゃう。」のご発言が率直で素晴しい。まさに、酒屋さんの娘さんである。
一階の「キンパイ酒店」さんの店内で飲んでみたいと思う。
でも、二階の臨時角打スペースも楽しかった。
次回、「たちですか? すわりですか?」と聞かれたら、「すわりで」と言って「居酒屋クラーテル」さんで飲ませてもらうのも一興である。
初めて来たお店で、こんなにも受け入れていただけるのは、まさに、外国の文化を多く受け入れてきた「横浜」らしさかもしれない。
あまりにも楽しく、少し長居をしてしまった。
「おしゃべり、なが居は喫茶店でやってくれ! 1時間で熱海まで行ける時代だよ」
と、姉妹のお父上に怒られるかもしれない。
ただただ回復を祈願。そして、休店中のお店の再開を願うのみである。
横浜 立ち飲み・角打 「キンパイ酒店」(居酒屋クラーテル内)
住所 神奈川県横浜市西区高島2-13-6 キンパイ酒店ビル2F
電話 045-441-8514
定休日 日曜
営業時間 16:30~24:00
交通 JR京浜東北線横浜駅東口徒歩1分/東急東横線・みなとみらい線横浜駅東口徒歩1分/京浜急行線横浜駅東口徒歩1分/相鉄線横浜駅東口徒歩1分。
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演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。
居酒屋探偵DAITENの生活 第610回 2016年4月19日(火) 【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】
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また、同店は面白い注意書きが店内に貼ってあるお店としても有名である。
「酒店は酒の味を確かめるところ。ダラダラぐずぐずするところではない。生活時間を大切に」とか、
「おしゃべり、なが居は喫茶店でやってくれ! 1時間で熱海まで行ける時代だよ」などという、思わず笑ってしまう言葉が店内にたくさん貼ってあるのだ。
横浜駅で降りて、南改札口を出て、みなみ東口方面へ歩き、階段を上がって、みなみ東口から地上に出ると右手に横浜中央郵便局がある。そして、道の向こうには崎陽軒本店の立派な入口があった。その右手へ歩いてゆく。すると、左手にキンパイ酒店ビルがあるのだ。(写真)
やはり、シャッターが閉まっている。これで帰ってしまう人もいるかもしれない。私は、はがれかけた張り紙をみつけ、シャッターにきちんと張り直してから中身を読んでみた。(下写真)

「続・立ち飲みの皆さんへ。加療中の店主84歳ですが、老いた身体にムチを打って酒屋立ち飲み再開を目標にリハビリを行っています。日々、精進しておりますが、老人なので一進一退をくり返しています。 さらに長い目で待っていてくださいいね。酒屋休業中は、2Fクラーテルにて立ち飲みを行っています。どうぞ、ご利用ください。」
と書いてあった。(下写真)

事前に調べてあった通りである。「続」と書いてあるのは、二枚目以降の張り紙に違いない。閉まっているシャッターの左にのガラスドアを開けて、階段を上がってゆき右手へ。
普通の洋風な居酒屋といった風情。目の前のカウンターにはたくさんのツマミ類が置いてあり、右手の冷蔵ケースには缶ビールや缶酎ハイが入っている。女性が二人迎え入れてくれた。
「いらっしゃい」
「たちですか?、すわりですか?」
「はい・・・立ちで・・・」
奥の方を見れば、座る席もある。入口で聞かれるままに、角打的立ち飲みか座る居酒屋としてか選べるのである。
自分で冷蔵ケースの中からサッポロクラシック生(二八〇円)を選び、レジでお金を払う。
合わせて、魚肉ソーセージ(一一〇円)を渡して、むいてもらう。
私は魚肉ソーセージのむき方が下手なので助かる。
ビールの次はお酒にする。看板酒である金杯(二七五円)。
女性お二人は前述の店主の方の娘さんたちであった。
金杯を飲みながら、いろいろとお話を聞く。そして、現在のビルの前世代のビルの写真を見せていただき、了解をとって撮影させてもらった。一九九四年当時の写真とのこと。

「写真の後ろのほうに崎陽軒さんの本店ビルがないでしょ」
「空が見えますね」
「この時は工事中だったんですよ」
二十二年前の写真である。
人気の金盃たる酒(三七〇円)は今日はないとのこと。残念である。
キンパイ酒店さんにとっては、大切なお酒とのこと。
「毎年、この時期にだけ入るお酒なんです。」
「これを楽しみに、この時期にこられるお客様がいるんですよ」
「仕入れてから最初と最後で味がちがって、その為に入ってすぐと、少し後にまた来てくださる方もいるんです」
今度は常温で金杯(二七五円)をいただく。そして、チーズかまぼこ(一三五円)もいただく。
店主が身体をこわされてから、元々二階で娘さんたちが「クラーテル」さんという居酒屋スペースのカウンター部分を立ちのみ用にして、つまみを並べて営業しているとのこと。
「酒飲みがいなかったら酒屋つぶれちゃう。」のご発言が率直で素晴しい。まさに、酒屋さんの娘さんである。
一階の「キンパイ酒店」さんの店内で飲んでみたいと思う。
でも、二階の臨時角打スペースも楽しかった。
次回、「たちですか? すわりですか?」と聞かれたら、「すわりで」と言って「居酒屋クラーテル」さんで飲ませてもらうのも一興である。
初めて来たお店で、こんなにも受け入れていただけるのは、まさに、外国の文化を多く受け入れてきた「横浜」らしさかもしれない。
あまりにも楽しく、少し長居をしてしまった。
「おしゃべり、なが居は喫茶店でやってくれ! 1時間で熱海まで行ける時代だよ」
と、姉妹のお父上に怒られるかもしれない。
ただただ回復を祈願。そして、休店中のお店の再開を願うのみである。
横浜 立ち飲み・角打 「キンパイ酒店」(居酒屋クラーテル内)
住所 神奈川県横浜市西区高島2-13-6 キンパイ酒店ビル2F
電話 045-441-8514
定休日 日曜
営業時間 16:30~24:00
交通 JR京浜東北線横浜駅東口徒歩1分/東急東横線・みなとみらい線横浜駅東口徒歩1分/京浜急行線横浜駅東口徒歩1分/相鉄線横浜駅東口徒歩1分。
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演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」
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