所沢 居酒屋「百味」プロペ店
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第633回 2016年11月13日(日) 【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】
所沢 居酒屋「百味」プロペ店
~ 所沢の大箱地下大衆酒場 ~

父の墓参りに行った。
SAKURAと二人である。横浜から東横線、東京メトロ副都心線、西武有楽町線、西武池袋線と乗り継いで所沢へ。所沢で西武新宿線に乗り換え航空公園駅まで。航空公園駅から霊園まで直通バスで往復した。
墓掃除で疲れた身体を癒すため、やはり、少し呑んで帰りたい。そこで向かったのは所沢。昼間から営業している味わいある酒場といえば、この有名店しかない。居酒屋 「百味 プロペ店」である。

所沢駅西口を出て、目の前のロータリーを見ながら右手の商店街「所沢プロペ通り」に入ってゆく。百五十メートルほど歩くと右手のビルに、地下へ降りる階段がある。そこを降りるとビルの地下空間すべてが「百味」さんとなっているのだ。

階段を下りる手前の柱に手書き毛筆で白紙に「地元密着 足かけ五十年 新鮮、味、安さで」と書かれている。

さらに、階段を降りてゆくと、さきほどの「地元密着 足かけ五十年 新鮮、味、安さで」の文字の隣に、吉田類さんの「酒場放浪記」のTシャツ販売中のポスターが貼ってあった。

地下に降りたところにある入口を入ると目の前に十五人ほどが座れる大きなL字カウンターがある。一人客が座る場所がちゃんとある店は良い。
その右手に大空間が広がっている。六人席テーブルがなんと十一個、これで六十六席、その向こうにお座敷があって、八人が座れる座卓が八列あって、六十四席。だいたいの計算で百五十人近くが座れるというのは私の目測であり、間違っているかもしれない。しかし、大箱店であることは確かだ。
SAKURAと二人、墓掃除で疲れた足を伸ばしたいのでお座敷の真ん中辺り、壁際に座った。すぐにお店のお兄さんがやってくる。
まずは、キリン一番搾り大瓶(四三〇円)。四三〇円というのは、私の地元にある立ち飲み店の三九〇円という金額に次ぐ安さである。
しかも、アサヒスーパードライ、キリンラガー、キリンクラシックラガー、キリン一番搾りの四種類の瓶ビール大瓶が全て四三〇円なのである。
つまみは、魚がたべたかったので、アカイカ刺し(六五〇円)とほっけ塩焼き(五四〇円)を選び、さらに、串焼きメニューからカシラ(一一〇円)二本、なんこつ(一一〇円)二本、若どり(一一〇円)二本を頼んだ。
もってきてくれた瓶ビールで乾杯。いわゆる精進落としである。
しかし、我々は父の墓前にワインのボトルを持ち込み、父と乾杯をして精進落としを済ませていたのだった。
なんという酒呑み夫婦であろうか。
さて、ビールも早々にお酒熱燗大徳利二本入(四三〇円)に切り替えた。
熱燗で温まったので、次は升酒(四九〇円)にする。
←升酒(四九〇円)
店員さんがうるさく係わってこないのが良いとSAKURAは言う。
「ほっといてくれる店は良いね」
午後四時を回った。地元横浜へ帰らなければならない。おお返しだ。
伝票を持って入口のレジへ行く、計算してもらう間店内を見回す。
店内は広い。その広さを見渡せるのがまた良い。
日曜日である為もあるのか、お客様が入っているのにうるさくない。
一人客、二人客、三人客、四人客、それ以上の団体もいる。でも、みな、ある一定の音量で会話している。
日曜日の午後を楽しむ地元の人々。ここのお客さんはみんなこのお店にフィットしている気がする。
居心地が良い。
「全てこれでいいのだ」と思う。良いお店だ。
お勘定は二人で三七九〇円であった。
所沢 居酒屋「百味」プロペ店
住所 埼玉県所沢市日吉町4-3
電話 04-2921-0100
営業時間 11:00~22:30
定休日 無休
交通 西武池袋線・新宿線所沢駅下車徒歩4分
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。
居酒屋探偵DAITENの生活 第633回 2016年11月13日(日) 【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】
所沢 居酒屋「百味」プロペ店
~ 所沢の大箱地下大衆酒場 ~

父の墓参りに行った。
SAKURAと二人である。横浜から東横線、東京メトロ副都心線、西武有楽町線、西武池袋線と乗り継いで所沢へ。所沢で西武新宿線に乗り換え航空公園駅まで。航空公園駅から霊園まで直通バスで往復した。
墓掃除で疲れた身体を癒すため、やはり、少し呑んで帰りたい。そこで向かったのは所沢。昼間から営業している味わいある酒場といえば、この有名店しかない。居酒屋 「百味 プロペ店」である。

所沢駅西口を出て、目の前のロータリーを見ながら右手の商店街「所沢プロペ通り」に入ってゆく。百五十メートルほど歩くと右手のビルに、地下へ降りる階段がある。そこを降りるとビルの地下空間すべてが「百味」さんとなっているのだ。

階段を下りる手前の柱に手書き毛筆で白紙に「地元密着 足かけ五十年 新鮮、味、安さで」と書かれている。

さらに、階段を降りてゆくと、さきほどの「地元密着 足かけ五十年 新鮮、味、安さで」の文字の隣に、吉田類さんの「酒場放浪記」のTシャツ販売中のポスターが貼ってあった。

地下に降りたところにある入口を入ると目の前に十五人ほどが座れる大きなL字カウンターがある。一人客が座る場所がちゃんとある店は良い。
その右手に大空間が広がっている。六人席テーブルがなんと十一個、これで六十六席、その向こうにお座敷があって、八人が座れる座卓が八列あって、六十四席。だいたいの計算で百五十人近くが座れるというのは私の目測であり、間違っているかもしれない。しかし、大箱店であることは確かだ。
SAKURAと二人、墓掃除で疲れた足を伸ばしたいのでお座敷の真ん中辺り、壁際に座った。すぐにお店のお兄さんがやってくる。
まずは、キリン一番搾り大瓶(四三〇円)。四三〇円というのは、私の地元にある立ち飲み店の三九〇円という金額に次ぐ安さである。
しかも、アサヒスーパードライ、キリンラガー、キリンクラシックラガー、キリン一番搾りの四種類の瓶ビール大瓶が全て四三〇円なのである。
つまみは、魚がたべたかったので、アカイカ刺し(六五〇円)とほっけ塩焼き(五四〇円)を選び、さらに、串焼きメニューからカシラ(一一〇円)二本、なんこつ(一一〇円)二本、若どり(一一〇円)二本を頼んだ。
もってきてくれた瓶ビールで乾杯。いわゆる精進落としである。
しかし、我々は父の墓前にワインのボトルを持ち込み、父と乾杯をして精進落としを済ませていたのだった。
なんという酒呑み夫婦であろうか。
さて、ビールも早々にお酒熱燗大徳利二本入(四三〇円)に切り替えた。
熱燗で温まったので、次は升酒(四九〇円)にする。

店員さんがうるさく係わってこないのが良いとSAKURAは言う。
「ほっといてくれる店は良いね」
午後四時を回った。地元横浜へ帰らなければならない。おお返しだ。
伝票を持って入口のレジへ行く、計算してもらう間店内を見回す。
店内は広い。その広さを見渡せるのがまた良い。
日曜日である為もあるのか、お客様が入っているのにうるさくない。
一人客、二人客、三人客、四人客、それ以上の団体もいる。でも、みな、ある一定の音量で会話している。
日曜日の午後を楽しむ地元の人々。ここのお客さんはみんなこのお店にフィットしている気がする。
居心地が良い。
「全てこれでいいのだ」と思う。良いお店だ。
お勘定は二人で三七九〇円であった。
所沢 居酒屋「百味」プロペ店
住所 埼玉県所沢市日吉町4-3
電話 04-2921-0100
営業時間 11:00~22:30
定休日 無休
交通 西武池袋線・新宿線所沢駅下車徒歩4分
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