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西横浜 角打ち「白木屋酒店」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第657回 2018年3月10日(土) 
【横浜市】 【池上線】 【その他】 【時間順】 【がっかり】


 西横浜 角打ち「白木屋酒店」

    ~ 地元の小さな集会場角打  ~

    

  
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 西横浜から歩いて十分ほどの藤棚商店街は実は一つの商店街ではなく、西前銀座商店街藤棚一番街藤棚商店会サンモール西横浜久保町ニコニコ商店会の五つの商店街協同組合で構成されており、そこに今でも残る角打ち酒店は「福田屋本店 」ともう数軒あることは、第653回の記事で書いた。
 今回は、その一軒のお店である「白木屋酒店」さんに行ってみることにした。

 相鉄線の西横浜駅の改札を降りると、線路をまたぐ歩道橋の上に出る。その歩道橋を左手に渡り、階段を下りると国道一号線(東海道)があって、そこを渡って斜め左の水道道をまっぐ行けば藤棚町の五叉路に出る。
 この五叉路から北東方向に伸びている藤棚一番街のアーケードをくぐり、十メートルほど歩いて左手の路地を入ると「福田屋本店 」さんがあるのだけれど、今回はその路地には入らず、藤棚一番街を北東方向に歩いてゆく。
 やがて、道が二股に分かれている場所に出る。その二股の右は商店街、左は住宅街である。その住宅街へ入ってゆくと、右手にグラバー苑という焼肉店があり、その向こう隣が今日の目的地「白木屋酒店」さんであった。
 
 曲線を生かしたデザインのしゃれた外観のビルの一階に「白木屋酒店」さんはあった。

 

 外から見れば、建物の右側に通路があり、その左右に自動販売機が七台ほどならんでいる。

 左手にお店の入口がある。外から見ても「角打」らしく、どなたかが立って飲んでいる様子もない。思い切って中に入ってみると、冷蔵庫が奥に並ぶごく普通の酒店であった。すこし戸惑いながら、右手のレジ前に店主らしき男性が座っていらしたので、聞いてみることにした。

 「あの~すみません、ちょっと飲んだりとか出来ると聞いてきたんですが・・・」
 「はい、飲めますよ」と言って、背後を指差した。
 
 すると、レジスペースの向こう側に別の部屋が見えた。中には三人ほどの方々が座っている。

 「外から回って入ってください」とマスター。一度、外に出て、自販機コーナー側の通路を入っていった。

 

 自動販売機の間を入ってゆくと、左手にガラスサッシの入口があり、ガラスブロックの壁に囲まれた中にテーブルと椅子が置かれ、男性二人、女性一人が座っておられた。

 

 「しつれいしまーす、ちょっと、混ぜてください」
 「どうぞ、どうぞ、ここ、座ってくださいね」と先客の男性。
 「荷物はこっちへどうぞ」と先客の女性。

 背後のカウンターテーブルに置かせてもらう。レジスペースとの間のカウンターの上にお酒が置かれ、壁際に缶詰や乾き物が並んでいて、値札も付けられてある。

 ウォッカをレモン果汁で割った、缶チュウハイならぬ缶ウォッカ本搾り三五〇ミリ缶(一五〇円)がある。
 
 「本搾りのレモンお願いします」

 マスターから隣の方に缶が渡され、隣の方が私の手元に缶を置いてくださる。
 そして、隣の方がお金も回収してくださり、マスターに渡していただいた。

 角打ではごくあるように、挨拶代わりに所在を聞かれる。
 あまり曖昧な言い方をすると話が続かないものだ。
 私はちゃんと答えるようにしている。
 前に座る方とお話をする。
 やはり、近隣の酒店や居酒屋さんの話になる。
 近くの「福田屋本店 」さんの話になるのは当然である。藤棚地区にたくさんあった角打ち酒店の思い出話を聞くのは楽しい。
 背後のおつまみカウンターテーブルに行き、プチポテト(一二〇円)という小さなポテトチップスを買う。
 そして、ふたつ目の飲み物は大関ワンカップ(二七〇円)である。

 隣の方ともお話をした。スマートホンを私が手にしているのでスマートホンのお話になる。
 スマートホンを使ってみたいそうであるがわずらわしさをお伝えしてすすめなかった。
 話が途切れることがなかった。皆さん、よく話をする。
 初めて出会った人の話を聞くのは本当に楽しい。
 次々に違う酒場を求めて歩く居酒屋探偵としては一期一会となってしまうかもしれない方との会話はエキサイティングである。
 
 最後は、クリアアサヒ(一八〇円)でもう一度のどをうるおしてから皆さんにご挨拶をして失礼した。
 お酒三本とつまみ一つで七二〇円であった。
 立ち呑み価格になっている酒店さんが多い中、こちらの白木屋酒店さんは、角打ち価格にである。本来の角打ちが座れて、外からも見えず落ち着ける店となっているのは秀逸であった。 
 地元の小さな集会所的な角打ちさんに、また、寄らせてもらいたい。


 

  


西横浜 角打ち「白木屋酒店」
住所 神奈川県横浜市西区中央2丁目20-9
電話 045-321-1825
定休日 第2、第4日曜日
営業時間 9:00~21:00
交通 相鉄線西横浜駅から徒歩10分




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 演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」

 街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。




新岳大典

新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。
http://izakaya.daitenkan.jp/
2018.1より上記のURLとなりました。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。
2011.7よりfacebook参加
https://www.facebook.com/daiten.aratake/

劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。

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かたびら・スペース・しばた。公式サイト
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ブログ「人間日和」
ブログ「楕円生活の方法」
等を運用中。

2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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