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居酒屋探偵DAITENの「がっかり録」第3回/煙草の煙 裏通りの某焼き鳥店

居酒屋探偵DAITENの「がっかり録」第3回    【地域別】 【時間順】 【がっかり集】



 煙草の煙 裏通りの某焼き鳥店



 先日、待ち合わせの時間まで少し時間があるので、東横線沿線の某駅の周辺を散策していた時のことである。路地裏に赤ちょうちんを見つけた。
 中に入ってみると、驚く程に狭い。カウンターのみで7人座れば一杯である。カウンターの中には、身体の大きな店主が1人立っており、カウンター席には常連客らしき男性が2人座っている。手をあげると手がついてしまうほどに天井も低い。

 生ビールらしき名前のものが390円とある。頼んでしまってから「発泡酒」であることに気づいた。飲んでみるとやはりそうであった。
 常連客たちと店主が盛んに話している。やがて、私の隣の男性客がチェインスモーカーであることが解った。彼は私が来店してから帰るまでの45分間、一度も手から煙草を離すことは無かった。
 「この人は、家で奥さんから煙草を吸うことを禁止されていて、禁断症状の末に、この店に来て思い切り煙草を吸っているのだろうか。」などと、勝手な想像をしてしまったほどである。とにかく、ずっと煙い。そして、店の換気も悪いのである。これだけ狭いのだから、換気扇を多用して換気をよくするべきである。

 焼き鳥を試しに少し頼んだ。部位によって、1本180円、200円、250円の価格設定である。高い。店舗に高い設備投資をした中央の高級焼き鳥店の価格設定である。銘柄鳥であることを示してあったが、食べてみると、これといって感動が無いのである。
 さらに、決定的なのはサワー類であった。大手飲料メーカーが提供している、サーバーから液体が出てくる出来合いのサワーなのである。コンビニで売っている甘いサワー類の味そのままなのである。焼き鳥店のサワーは、あまり甘くない「ハイサワー」の味が基本である。どうして、甘いサワーを店売りするのか私には解らない。

 やがて、店に新しい客が現れた。そのお客さんは、みるからに130㎏以上はありそうな人であった。その人が店に入る為に、中の客たちが全員立ち上がる必要があった。こんな狭い店にこのお客さん。店主も100㎏以上の巨漢である。そして、私も負けずに大きな身体である。まるで、昔あったドリフターズのコント番組のようだ。まさに、「もしも、焼き鳥屋の店主も客も全部相撲取りだったら・・・」である。

 
 (了)

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