FC2ブログ

小島新田 居酒屋「味の鶴岡」

居酒屋探偵DAITENの生活 第127回   2008年8月13日(水) 【地域別】  【時間順】



小島新田 居酒屋「味の鶴岡」

   小島新田味の鶴岡本店   にほんブログ村 グルメブログへ ←「東京食べ歩き」参加。クリックお願いします!

 今から5年ほど前、若い頃からお世話になったていた方が亡くなった。ここでは、A先生としておく。この先生に京浜急行大師線の小島新田駅前に、刺身が安くてうまい店があるから行ってみろと言われた。10年以上も前の話である。
 前回「立ち飲み天下」を出た後、京急川崎駅の改札を入った。京急蒲田まで移動しよう思ったのである。東京方面や横浜方面に行く京浜急行本線は高架上を通っているが、京急大師線は改札を入ってすぐ右手の地上のホームに入線してくる。
 ホームの時計は午後5時半を回っていた。目の前に小島新田行きの電車が入ってきたのを見て、10年前のA先生の言葉を思い出した。
 お盆の時期である。店が休みである可能性もあるので、携帯電話で営業しているかどうか確認をした。お盆の間も営業しているという。すぐに、赤い電車に乗り込んでしまった。初詣などで川崎大師前まで行くことはあっても終点の小島新田まで今まで行くことはなかった。

京浜急行大師線小島新田駅

 京浜急行大師線には京急川崎駅、港町駅、鈴木町駅、川崎大師駅、東門前駅、産業道路駅、小島新田駅の7つの駅があり、京急川崎駅から小島新田まで9分間で結ばれている。
 思いの外、小島新田は近かった。ホームを降りると、電車の先頭のすぐ先に改札があった。電車の終点の駅には、なんとなく哀愁を感じる。改札を出ると目の前に黒いタクシーが数台客を待っており、その向こう側に公衆トイレがあった。左手には、JR塩浜操車場の北側の一部をまたぐ陸橋が見える。陸橋を歩いて渡ってくる人影がたくさん階段を降りてくる。陸橋の向こう側は広大な工場街である。小島新田の駅舎の周辺を少し歩いてみた。驚いたことに、駅の回りにある店舗は、立ち飲み店と居酒屋ばかりである。コンビニエンス・ストアも無い。この辺りの人はどこに買い物に行くのであろうか。

 改札を出て右手に行くと、大師線の線路に平行して川崎方面に戻るように道が続き、そこが飲み屋街になっている。目的の居酒屋「味の鶴岡」はその入口左手にあった。
 「味の鶴岡」に入る前に、少し歩いてみた。まさに、そこは大衆酒場と立ち飲み店の宝庫である。さすがは工場の町である。私の小さい頃の工場の町、川崎がそこにある。
 「味の鶴岡」に入ると、すぐ左手の短いカウンターは酒瓶等で埋まっており、座ることは出来ない。右手にテーブル6卓に約24人が座れ、奥には座敷があって6卓に30人程が座れる。先ほど歩いた時に知ったのだが、すぐ近くに支店(写真)もある。

小島新田味の鶴岡支店

 店内には数組の先客がいるだけで空いていた。壁際中央の4人掛けのテーブルに通される。若い女性が近づいてきて注文をとる。マニュアル的なちゃんとした接客である。大きな居酒屋で働いた経験のある女性なのであろうか。
 レモンサワー(350円)を頼み、A先生の言葉通り、鮪ぶつ切り(380円)、 いか刺身(450円)など刺身類を注文した。
 レモンサワーを飲み、周囲を観察する。メニューを見て思ったのは、どうやらこの飲屋街の中では高級店ではないかということだった。
 しかし、酔っ払ってしまい、口の回らないおじさんもちゃんといる。これが川崎である。どんどんお客さんもやってきた。上司が部下を数人連れてやって来たという雰囲気のグループ客もいる。どこかホッとした顔をしている。明日からお盆休みであろうか?
 鮪ぶつ切り、いか刺し、共にうまかった。そして、刺身のツマの大根がシャキッとして美味しかった。

 奥の座敷に、130キロはある巨体のA先生が座っているような気がする。体重が重いので、先生は蒲田あたりの居酒屋で会う時、いつも広い座敷にしか座らなかった。本人は飲まない。ウーロン茶を飲んで、私たちに酒を飲ませると、車で家まで送ったくれることも多かった。先生が亡くなったのは、今の私の年齢である。若すぎる死であった。様々な思い出が甦ってくる。普通なら日本酒に切り替えるのだがそれを止め、外に出ることにした。

 午後5時45分から6時15分まで約30分程の滞在。お勘定は1,180円であった。

 ※  ※  ※

 川崎市建設局の広報によれば、 京浜急行大師線連続立体交差事業の中で、大師線が一部ルートを変更、ほぼ全線を地下化する連続立体交差事業を進めているとのこと。
 この工事が完成すると沿線の14個の踏切が無くなり、渋滞が減って利便性が高まるという。しかし、小島新田以外の駅は全て地下駅になってしまうそうであるから各駅周辺の雰囲気は、ずいぶん変わってしまうに違いない。


小島新田 居酒屋「味の鶴岡」
住所 神奈川県川崎市川崎区田町2-14-5
電話 044-277-5489
定休日 不定休
営業時間 16:00~24:00
交通 京浜急行大師線小島新田下車徒歩10秒


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら


こちらクリックお願いします→ FC2 Blog Ranking

こちらクリックお願いします→ 人気blogランキングへ

実力派俳優になりたい人は→ 演出家守輪咲良のページ「さくらの便り」

コメント

居酒屋探偵DAITEN

初めての来訪
A先生は、この店が好きで「お前も行ってみろ」と何度も話しておられました。
それなのにその頃の私はまったく興味がなく、自分では行かなかったのです。
ゆえに、今回が初訪問です。でも、初めてのような気がしなかった。
A先生には、世話になりました。早すぎる死でした。

新しい大師線には川崎駅の次に1つ駅が増えるようです。
うまれ故郷の川崎駅周辺がどんどん変わってゆきます。
今のうちに、出来るだけ歩いておきたいと思います。
心に焼き付けておくために。

croquettepunch

この朝顔のつるもいいなあ..
DAITENさまにとっては,思い出深いお店なんですね.

折角の大師線沿線の風情...駅の地下化って〜のは,景観の点からも味気ない気がいたします.
非公開コメント

新岳大典

新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。
http://izakaya.daitenkan.jp/
2018.1より上記のURLとなりました。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。
2011.7よりfacebook参加
https://www.facebook.com/daiten.aratake/

劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。

演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」
劇集団咲良舎公式サイト
かたびら・スペース・しばた。公式サイト
かたびら・スペース・しばた。公式フェイスブックページ
ブログ「人間日和」
ブログ「楕円生活の方法」
等を運用中。

2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

FC2カウンター

地名タグ

↓【地名をクリックするとその地域の記事だけが表示されます】

天王町 西横浜 保土ヶ谷 武蔵新田 新丸子 横浜 西谷 星川 菊名 蒲田 二俣川 元住吉 平沼橋 吉田町 黄金町 所沢 自由が丘 野毛 桜木町 雪谷大塚 藤沢 戸部 東神奈川 中目黒 下北沢 池上 日吉 多摩川 田園調布 千鳥町 洗足池 新橋 蓮沼 石川台 長原 緑が丘 大岡山 矢口渡 下丸子 大崎広小路 五反田 沼部 祐天寺 鵜の木 大井町 奥沢 渋谷 高円寺 武蔵小杉 尻手 川崎 鹿島田 向ヶ丘遊園 御徒町 東京 浜松町 学芸大学 御嶽山 雑色 中延 荏原中延 荏原町 二子新地 登戸 関内 鶴見 椎名町 池袋 戸越銀座 吉祥寺 戸越公園 目黒駅 平間 久が原 高田馬場 下高井戸 三鷹 大崎 秋津 新宿 大森 旗の台 恵比寿 都立大学 石川町 日ノ出町 綱島 武蔵小山 神田 秋葉原 上野 三軒茶屋 新馬場 不動前 立会川 鮫洲 三田 東銀座 西馬込 西小山 浅草橋 両国 笹塚 西大井 馬込 武蔵新城 新川崎 神泉 北品川 新小岩 武蔵溝ノ口 小島新田 神楽坂 水道橋 日暮里 西日暮里 野方 赤羽 大倉山 飯田橋 小石川 代々木 十条 王子 豪徳寺 世田谷 山下 深川 

↑【新しく訪問した順番に表示されています】

ブログ内検索

居酒屋探偵団関連リンク

おすすめサイト ◎新岳大典が管理しているブログ、サイト、facebook

新岳大典作小説リンク

ブクログのパブー発表中の「居酒屋短編小説シリーズ」
「無料」で読めます。是非御一読ください。

月別アーカイブ

全記事表示リンク