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蒲田 大衆酒場「鳥万」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第132回   2008年8月24日(日)   【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】



蒲田 大衆酒場「鳥万本店」

    鳥万外観 

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 大衆酒場「鳥万」は、蒲田駅西口の一角にそびえるように建っている。大衆酒場としては大型店と言える。駅徒歩2分の立地であり、飲み物、食べ物共に安く、まさに大衆酒場である。年中無休で、平日は午後4時から営業、休日には午後3時から営業しているので、早い時間から三階建ての店内はいつも一杯である。
 店に入り、指を1本立てて一人客であることを示すと、店の方が近くのカウンター席を指さして、「そこか・・・2階ですね」と言う。1階席のカウンターが1席だけ空いていたのである。常連席である。本当は「鳥万」の本来の姿を取材するにはこの1階席カウンターが良いと思うのだが、今日のところは遠慮して2階カウンター席に向かう。
 このカウンター席は10席ほどしかない。1階の喧噪に比べると比較的静かな席と言える。ここが好きで座る常連もいるに違いない。「鳥万」の混雑時にやってくると1階、2階、3階、4階と空席を求めて店内を彷徨うことになる。本当にいつも混んでいるのだ。

 カウンター席には、二人客一組、一人客が二人座っているだけである。角の空いている席に座った。席にはビニールの小袋に入った渇きものが小さなプラスチックの醤油皿の上に置いてある。寿司を買うと時々ついてくるあの小さなトレーである。どうやらこれがお通し代わりのようである。逆算すると価格は50円だった。
 まずは、ホッピー(350円)を氷無しでお願いする。「ホッピー瓶は冷えたものでいいですか」と聞かれる。ホッピーがまったく冷えていない方が好きな人もいるのかもしれない。「冷えたのにしてください」と答える。
 出てきたのは、冷えていないジョッキに焼酎が上星印まで入っているもの。焼酎も冷えていない。そこへ冷えたホッピーを投入する。ホッピーは早く酔いたい人たちの飲み物であると勘違いされるが、これだけ濃いホッピーを生ビールのようにグビグビと飲めば、本当に早く酔えるに違いない。

 かつお刺し(350円)とサービス品の甘えび刺し(200円)を頼んだ。サービス品と書かれ、350円という文字に×印がついて200円と書いてある。
 しばらくして、「サービス品の甘えびがトロ中落ちになっちゃうんですけど」と言われた。断る理由もない。「それでいいですよ」と答える。

 やがて、かつお刺し、トロ中落ち刺しが同時にやってきた。かつおは、大きな切り身が5切れついてきた。これで350円は安い。トロ中落ちは少な目であるが200円なのであるから仕方がない。
 カウンター席のお客さんとお店の女性が二言三言話をする。しかし、忙しいのですぐに言ってしまう。
 前の店から数えて3杯目である。どれも焼酎濃い目の為、ずいぶん酔ってきている。それでも、カツオ刺身が残っている為、ウコン茶割り(280円)をお願いしてしまった。
 ウコンが身体によいという気持ちからか、少し飲みすぎるとウコン茶割りを飲む。飲まなければ身体に良いと解っているのに飲んでしまう。焼酎の入っていないウコン茶を飲めば、よっぽど良いのに焼酎入りを飲んでしまうのである。ウコン茶割りは、酒飲みの小さな抵抗である。

 最近は「大衆酒場」と称していながら大衆に顔が向いていない店が多い。そんな中、蒲田という土地柄もあるのか「鳥万」大衆酒場の神髄を見たような気がする。

 午後3時45分から25分まで約40分の滞在。お勘定は1,230円であった。

 ※   ※   ※

 蒲田を歩き回って感じたことは、新しく外からやって来た立ち飲み屋やもつ焼きの店が増えていることである。二軒並んでいても旧勢力の店は満杯なのに、新勢力の店はガラガラということがある。蒲田のお客さんは厳しいに違いない。蒲田で成功すれば「大衆酒場」としてその店は本物かもしれない。

鳥万看板

蒲田 大衆酒場「鳥万本店」
住所 東京都大田区西蒲田7-3-1
電話 03-3735-8915
定休日 年中無休
営業時間 月曜~金曜16:00~23:00 土曜・日曜・祝日1500~22:00
交通 JR京浜東北線蒲田下車徒歩2分・東急池上線・東急多摩川線蒲田駅下車徒歩2分



ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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蒲田

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