神田 大衆割烹「三州屋」神田駅前店
居酒屋探偵DAITENの生活 第149回 2008年10月9日(木) 【地域別】 【時間順】
神田 大衆割烹「三州屋」神田駅前店
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ジャック・ルコックの演劇教育法を日本に紹介したパイオニア(第一人者)である大橋也寸氏演出による1回のみの貴重な公演、パフォーマンスグループ「マーケットプレイス」の「ニートの夜明け」を見る為に、今日もsakuraと二人、両国の劇場、シアターΧで待ち合わせた。
公演内容は、格差問題を中心テーマに、秋葉原の連続殺傷事件を思わせる事件などの他、埋まらぬ男女間の隔たり、未成年者のセックスの問題、など様々な内容の15本のエピソードからなるパフォーマンスであった。ダンス的なシーンもありながら、基本的にはモノローグと二人芝居の連続であり、台詞は全編が関西弁また名古屋弁などで表現されていた。興味深い内容ではあった。しかし、「京浜地区のじゃん言葉」及び「江戸弁」に影響を受けていることはあっても、基本的に方言を持たない私には、長大な関西弁の台詞を一度頭の中で変換する作業が苦痛となって、話の内容をそのまま楽しむことが難しかった。ただし、関西弁による「ロミオとジュリエット」や「かもめ」の抜粋は面白かった。全体に言葉よりも身体を使った表現に興味深いものを感じた公演であった。劇場の客席で女優の山口果林さんのお姿をお見かけした。
なお、シアターΧでは、我が咲良舎もマリヴォーの「愛と偶然の戯れ」を上演する予定である。
両国を離れた我々が向かったのは神田であった。神田周辺には良い居酒屋が多い。まったく迷いなく選んだのは大衆割烹「三州屋」神田駅前店であった。
神田駅北口を降りると、北西方面の斜めの道を進み、すぐに狭い路地を左に入る。次に出た道を右に曲がり、さらに左に狭い路地を入ると、すぐ右手に「三州屋」の看板が見える。
大きなガラスの引き戸を開けて中に入ると、正面に大きなコの字カウンターが目を惹く、カウンターの中は人がやっと通ることが出来る通路になっており、コの字カウンターに座ると、反対側のお客さんの顔が思いの外近くに見える。25人ほどが座れる大きなコの字カウンターを中心に、右手に10人ほどが座れるテーブルが4卓、左手は小上がりになっており、8人ほどが座れる座卓が4卓ある。満席になれば100人近く入ることが出来るのだから大衆酒場としては大箱店である。「大越」、「升亀本店」と並んで広い店である。
サービスの突き出しはシーチキンとジャガ芋サラダである。まずは、ビールを飲もうと、お店の方に銘柄を聞くと、サッポロ、キリン、アサヒがあるという。サッポロ黒ラベルの瓶が多い中、斜め右のカウンターのお客さんの前に「サッポロ赤星」をsakuraが発見。さっそく、サッポロラガー赤星(590円)を注文する。
赤星を飲みながらツマミを考える。さんま刺身(500円)、たこ酢(500円)、きゅうり糠漬(260円)をお願いする。
白木のカウンターが銀座店や飯田橋店と同じようにツルツルに磨かれており、角が丸くなっている。白衣を着た女性たちが店内を忙しく動き回っている。午後九時を回って我々が入った時間は夕方の一回転目、二回転目が終わった後のようで、それほど混んではいない。客の年齢層は高く。ほとんどがサラリーマン風である。並びでは中高年のカップルが敬語を使いながら話している。テーブル席では、あきらかに食事の為に来た女性客二人組もいる。
ビールの後は、酒二合(850円)を熱燗にしてもらう。店内が中高年のグループ客で混んできた。どのグループも他の店で飲んだ後、飲み直す為に来たという風情である。
会社での飲み会も一軒目は若い社員が選んだ、やや高級店の部類の大箱和風ダイニング店に行き、二軒目から幹部の皆さんは銀座方面へ、若者たちは「カラオケBOX」や洒落た作りの立ちのみ店等へ、そして、一般中高年は「三州屋」などの大衆酒場へと別れて行くのであろう。人生の先輩の意見を長々と聞く根気ある若者も、語り続ける気力のある中高年も珍しい存在になってしまったのかもしれない。
昼の仕事の後、重いテーマの芝居を見た私自身にも、どうやら気力が残っていないようである。眠くなってきた。最後に熱燗一合(400円)と、せりおひたし(350円)をもらい、軽く呑んで帰ることにした。
午後9時00分から10時まで約1時間ほどの滞在。お勘定は二人で3,450円であった。

神田 大衆割烹「三州屋」神田駅前店
住所 東京都千代田区内神田3-22-5
電話 03-3252-3036
定休日 日曜日・祝日
営業時間 11:50~23:00
交通 JR神田駅北口下車徒歩1分。
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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神田 大衆割烹「三州屋」神田駅前店


ジャック・ルコックの演劇教育法を日本に紹介したパイオニア(第一人者)である大橋也寸氏演出による1回のみの貴重な公演、パフォーマンスグループ「マーケットプレイス」の「ニートの夜明け」を見る為に、今日もsakuraと二人、両国の劇場、シアターΧで待ち合わせた。
公演内容は、格差問題を中心テーマに、秋葉原の連続殺傷事件を思わせる事件などの他、埋まらぬ男女間の隔たり、未成年者のセックスの問題、など様々な内容の15本のエピソードからなるパフォーマンスであった。ダンス的なシーンもありながら、基本的にはモノローグと二人芝居の連続であり、台詞は全編が関西弁また名古屋弁などで表現されていた。興味深い内容ではあった。しかし、「京浜地区のじゃん言葉」及び「江戸弁」に影響を受けていることはあっても、基本的に方言を持たない私には、長大な関西弁の台詞を一度頭の中で変換する作業が苦痛となって、話の内容をそのまま楽しむことが難しかった。ただし、関西弁による「ロミオとジュリエット」や「かもめ」の抜粋は面白かった。全体に言葉よりも身体を使った表現に興味深いものを感じた公演であった。劇場の客席で女優の山口果林さんのお姿をお見かけした。
なお、シアターΧでは、我が咲良舎もマリヴォーの「愛と偶然の戯れ」を上演する予定である。
両国を離れた我々が向かったのは神田であった。神田周辺には良い居酒屋が多い。まったく迷いなく選んだのは大衆割烹「三州屋」神田駅前店であった。
神田駅北口を降りると、北西方面の斜めの道を進み、すぐに狭い路地を左に入る。次に出た道を右に曲がり、さらに左に狭い路地を入ると、すぐ右手に「三州屋」の看板が見える。
大きなガラスの引き戸を開けて中に入ると、正面に大きなコの字カウンターが目を惹く、カウンターの中は人がやっと通ることが出来る通路になっており、コの字カウンターに座ると、反対側のお客さんの顔が思いの外近くに見える。25人ほどが座れる大きなコの字カウンターを中心に、右手に10人ほどが座れるテーブルが4卓、左手は小上がりになっており、8人ほどが座れる座卓が4卓ある。満席になれば100人近く入ることが出来るのだから大衆酒場としては大箱店である。「大越」、「升亀本店」と並んで広い店である。
サービスの突き出しはシーチキンとジャガ芋サラダである。まずは、ビールを飲もうと、お店の方に銘柄を聞くと、サッポロ、キリン、アサヒがあるという。サッポロ黒ラベルの瓶が多い中、斜め右のカウンターのお客さんの前に「サッポロ赤星」をsakuraが発見。さっそく、サッポロラガー赤星(590円)を注文する。
赤星を飲みながらツマミを考える。さんま刺身(500円)、たこ酢(500円)、きゅうり糠漬(260円)をお願いする。
白木のカウンターが銀座店や飯田橋店と同じようにツルツルに磨かれており、角が丸くなっている。白衣を着た女性たちが店内を忙しく動き回っている。午後九時を回って我々が入った時間は夕方の一回転目、二回転目が終わった後のようで、それほど混んではいない。客の年齢層は高く。ほとんどがサラリーマン風である。並びでは中高年のカップルが敬語を使いながら話している。テーブル席では、あきらかに食事の為に来た女性客二人組もいる。
ビールの後は、酒二合(850円)を熱燗にしてもらう。店内が中高年のグループ客で混んできた。どのグループも他の店で飲んだ後、飲み直す為に来たという風情である。
会社での飲み会も一軒目は若い社員が選んだ、やや高級店の部類の大箱和風ダイニング店に行き、二軒目から幹部の皆さんは銀座方面へ、若者たちは「カラオケBOX」や洒落た作りの立ちのみ店等へ、そして、一般中高年は「三州屋」などの大衆酒場へと別れて行くのであろう。人生の先輩の意見を長々と聞く根気ある若者も、語り続ける気力のある中高年も珍しい存在になってしまったのかもしれない。
昼の仕事の後、重いテーマの芝居を見た私自身にも、どうやら気力が残っていないようである。眠くなってきた。最後に熱燗一合(400円)と、せりおひたし(350円)をもらい、軽く呑んで帰ることにした。
午後9時00分から10時まで約1時間ほどの滞在。お勘定は二人で3,450円であった。

神田 大衆割烹「三州屋」神田駅前店
住所 東京都千代田区内神田3-22-5
電話 03-3252-3036
定休日 日曜日・祝日
営業時間 11:50~23:00
交通 JR神田駅北口下車徒歩1分。
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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