戸越銀座 酒味処「みやこや」
居酒屋探偵DAITENの生活 第173回 2009年1月23日(金) 【地域別】 【時間順】
戸越銀座 酒味処「みやこや」
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「戸越」という地名は、江戸を越えた土地という意味の「江戸越え」に由来する。また、関東大震災後、本家本元の「銀座」からレンガを譲り受けたことから「戸越銀座」と呼ばれるようになったという。戸越銀座の由来については、2008年6月18日の記事に多少詳しく書いているのでそちらを読んでいただきたい。
東急池上線の戸越銀座駅は、踏切を挟んで上りと下り別々にホームがあり、それぞれ戸越銀座通りに向かって改札口が開いている。上りならば踏切を渡って左方向へ、下りならば踏切を渡らず左方向に戸越銀座通りを歩いて行くと、国道1号線(第二京浜国道)に出る。
戸越銀座商店街は実は一つの商店街ではない。中原街道から戸越銀座駅までが「商栄会」、戸越銀座駅から国道1号線を渡り4つ目の十字路までが「中央街」、その先が「銀六会」と3つの商店街からなっている。詳しくは戸越銀座商店街のホームページ(http://www.togoshiginza.jp/)をご覧いただきたい。
戸越銀座通りを歩き、「中央街」が終わる手前の左手に今日の目的の店、酒味処「みやこや」がある。戸越銀座駅から歩いてここまで5分程度であろうか。
店の入っている四階建てのビルの名前は「ハイツみやこ」であるから自前のビルに違いない。建て替えられたばかりのようで外観はまだ新しい。
店の反対側の路地の入口に「都屋染物店」という古い看板が掛かっていた。何か関係があるのであろうか。
ガラガラと引き戸を開けて中に入る。奥行きがある店内の手前右手に四人掛けのテーブルが三つ並んでいる。その先の左手のカウンター席には8人ほどが座ることが出来る。その右手にも四人掛けのテーブル席が二つ、その奥には一人だけが座れる席がひとつ。その向こうの棚の上に液晶テレビが置いてある。その一人席に男性一人、カウンター席に男性が三人。お互いに距離をとって座っている。話を聞いていると全員が常連の方で、お互いに顔見知りのようである。
女将さんが近づいてきて、「お食事ですか? それても…」とおっしゃる。「はい、お酒飲みます」と答えると、お酒専用のメニューを持ってきてくれた。
その中からレモンサワー(430円)を選ぶ。お通し(300円)はイカの塩辛であった。あわせて、タコ刺身(500円)をもらった。タコは福島産のようである。
店内は男性ばかり、テレビを見ながら時折女将さんや大将と常連客の方が話をする。全体に店内は静かである。やがて、若い女性客二人が入ってきた。この方たちも常連のようである。一期に店内が和らぐのである。
平政カマ焼き(500円)を注文。2杯目のウーロンハイ(430円)もいただいた。平政カマ焼きは、なかなか出てこない。ゆっくりと焼いてくれているに違いない。
女将さんが「もうしばらくお待ちくださいね」と気をつかってくれる。ウーロンハイも無くなってしまい、お酒一合(460円)を頼んだ。お銚子と一緒にぐい呑みの沢山入ったカゴが出される。その中から一番おとなしいデザインのぐい呑みを選んだ。
常連の男性客が一人、二人と帰ってゆく。そして、また別の男性客が入ってくる。女将さんとその男性客が白洲正子さんの話をしている。白洲正子さんは、戦後現代史には欠くことの出来ない人物である白洲次郎氏の妻であり、随筆家である。背後では、女性客二人が芝居の話をしている。演劇関係の人たちらしい。「面白くないものは、ちゃんと面白くないと書いて欲しい」と、日本の演劇評論家の劇評を批判している。私は地獄耳と言われる。聞こうと思っている訳ではないが聞こえてきてしまうのだ。
初めての店で夕暮れの一時、見知らぬ人達の中に埋もれた孤独が心地よい。テレビはNHKの相撲のニュースである。なにやら、とても豊かな時間を過ごしたような気がする。
午後6時45分から7時30分までの45分の滞在。お勘定は一人で2,620円であった。

戸越銀座 酒味処「みやこや」
住所 東京都品川区戸越1-19-13 ハイツみやこ1F
電話 03-3787-2093
定休 ?
営業時間 平日11:30~13:30/17:00~10:30
交通 東急池上線戸越銀座駅下車徒歩5分/都営地下鉄浅草線戸越駅下車徒歩3分/JR大崎駅徒歩15分
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ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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戸越銀座 酒味処「みやこや」


「戸越」という地名は、江戸を越えた土地という意味の「江戸越え」に由来する。また、関東大震災後、本家本元の「銀座」からレンガを譲り受けたことから「戸越銀座」と呼ばれるようになったという。戸越銀座の由来については、2008年6月18日の記事に多少詳しく書いているのでそちらを読んでいただきたい。
東急池上線の戸越銀座駅は、踏切を挟んで上りと下り別々にホームがあり、それぞれ戸越銀座通りに向かって改札口が開いている。上りならば踏切を渡って左方向へ、下りならば踏切を渡らず左方向に戸越銀座通りを歩いて行くと、国道1号線(第二京浜国道)に出る。
戸越銀座商店街は実は一つの商店街ではない。中原街道から戸越銀座駅までが「商栄会」、戸越銀座駅から国道1号線を渡り4つ目の十字路までが「中央街」、その先が「銀六会」と3つの商店街からなっている。詳しくは戸越銀座商店街のホームページ(http://www.togoshiginza.jp/)をご覧いただきたい。
戸越銀座通りを歩き、「中央街」が終わる手前の左手に今日の目的の店、酒味処「みやこや」がある。戸越銀座駅から歩いてここまで5分程度であろうか。
店の入っている四階建てのビルの名前は「ハイツみやこ」であるから自前のビルに違いない。建て替えられたばかりのようで外観はまだ新しい。
店の反対側の路地の入口に「都屋染物店」という古い看板が掛かっていた。何か関係があるのであろうか。
ガラガラと引き戸を開けて中に入る。奥行きがある店内の手前右手に四人掛けのテーブルが三つ並んでいる。その先の左手のカウンター席には8人ほどが座ることが出来る。その右手にも四人掛けのテーブル席が二つ、その奥には一人だけが座れる席がひとつ。その向こうの棚の上に液晶テレビが置いてある。その一人席に男性一人、カウンター席に男性が三人。お互いに距離をとって座っている。話を聞いていると全員が常連の方で、お互いに顔見知りのようである。
女将さんが近づいてきて、「お食事ですか? それても…」とおっしゃる。「はい、お酒飲みます」と答えると、お酒専用のメニューを持ってきてくれた。
その中からレモンサワー(430円)を選ぶ。お通し(300円)はイカの塩辛であった。あわせて、タコ刺身(500円)をもらった。タコは福島産のようである。
店内は男性ばかり、テレビを見ながら時折女将さんや大将と常連客の方が話をする。全体に店内は静かである。やがて、若い女性客二人が入ってきた。この方たちも常連のようである。一期に店内が和らぐのである。
平政カマ焼き(500円)を注文。2杯目のウーロンハイ(430円)もいただいた。平政カマ焼きは、なかなか出てこない。ゆっくりと焼いてくれているに違いない。
女将さんが「もうしばらくお待ちくださいね」と気をつかってくれる。ウーロンハイも無くなってしまい、お酒一合(460円)を頼んだ。お銚子と一緒にぐい呑みの沢山入ったカゴが出される。その中から一番おとなしいデザインのぐい呑みを選んだ。
常連の男性客が一人、二人と帰ってゆく。そして、また別の男性客が入ってくる。女将さんとその男性客が白洲正子さんの話をしている。白洲正子さんは、戦後現代史には欠くことの出来ない人物である白洲次郎氏の妻であり、随筆家である。背後では、女性客二人が芝居の話をしている。演劇関係の人たちらしい。「面白くないものは、ちゃんと面白くないと書いて欲しい」と、日本の演劇評論家の劇評を批判している。私は地獄耳と言われる。聞こうと思っている訳ではないが聞こえてきてしまうのだ。
初めての店で夕暮れの一時、見知らぬ人達の中に埋もれた孤独が心地よい。テレビはNHKの相撲のニュースである。なにやら、とても豊かな時間を過ごしたような気がする。
午後6時45分から7時30分までの45分の滞在。お勘定は一人で2,620円であった。

戸越銀座 酒味処「みやこや」
住所 東京都品川区戸越1-19-13 ハイツみやこ1F
電話 03-3787-2093
定休 ?
営業時間 平日11:30~13:30/17:00~10:30
交通 東急池上線戸越銀座駅下車徒歩5分/都営地下鉄浅草線戸越駅下車徒歩3分/JR大崎駅徒歩15分

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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