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五反田 串焼き「鳥茂」

居酒屋探偵DAITENの生活 第183回  2009年2月26日(木)   【地域別】  【時間順】


五反田 串焼き「鳥茂」

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 良い店ではあるがなかなかに難しい店というものがある。はじめて入った人間にとって一番難しいのがメニューの無い店単価が不明な店である。
 そんな店に挑戦してみることにした。ちょっとした用事がある為、五反田に降り立った。それからSAKURAと待ち合わせをした。本当に少しだけしか飲まないと決めていたので、迷わずその店に向かう。
 JR五反田駅の改札を出て左手へ、目の前にはバスターミナルになっているロータリーがある。右手にある歩道橋を渡って、五反田有楽街に入る。少し進むと変則的な四差路。その右手の一角に目立たない店がある。縄のれんがボロボロになっており、引き戸も古い。表には何も情報はない。赤提灯のみである。入りづらい店だ。入口からもう難しいのである。今まで入ろうと思いながら何度挫折したであろうか。その店の名前は「鳥茂」である。どこにでもある店名だ。しかし、有名な店なのである。

 戸をあけて中に入る。間口の狭い店内は、左手にカウンターのみ。ほぼ満席状態である。カウンターの中には女将さんと若い大将がいる。親子であろうか。若い大将に二人であることを告げると、カウンターの中央辺りへまねかれる。狭い店内である。お客さんの背後を「すみません」と声をかけながら入って行く。
 カウンターの中から「椅子ありますか?」と言われる。椅子は一つしかない。戸惑っていると奥から懐かしい形の円椅子を一つ持ってきてくれた。やっと確保された二つの席である。左右の方に「すみません」と言いながら、なんとか滑り込むように座った。
 メニューは手元にも壁にも無い。どんな飲み物があるかも解らない。事前の情報通りである。棚に黒霧島のボトルがあった。取りあえず「芋焼酎お湯割り二つください」と言う。

 黒霧島のお湯割りが二つやってくる。口にする。黒霧島は好きな焼酎である。いつものようにうまい。葱と鳥肉をあえたお通しに、串が2本添えられている。箸の代わりに串が出される店は時々ある。目の前に串を入れる竹筒が置いてある。こちらの店も串の本数を数えて勘定をすると見た。串2本分が付きだしの値段であろうか。
 店内を眺める。何よりもこの店内の景色に、この店の価値があるのかもしれないと直感した。壁には古い亀の格好をした大きなタワシが掛けてある。古い大きなソロバンがある。奥の天井近くには古いビールの空瓶が並んで飾られている。刃物のそばに逆さまの1万円札が貼ってあるのが面白い。先代らしき方の写真も額に入って壁にある。焼き台に立つ女将さんの背中を見守っているように見えた。作り物ではない「昭和」がそこにあった。本当の汚れと埃がそこにある。

 若大将が「まだ、焼き物をうかがってませんよね」とやさしく言う。考えているとメニューではなく、マッチを渡してくれた。そこに「カシラ こめかみ」「ハツ 心臓」「レバー 肝臓」「タン 舌」「ガリ 軟骨」「シロ 腸」等々、名前と部位が書いてある。それを見ながら、カシラとナンコツを2本づつ頼んだ。さらに煮込みもお願いする。
 満席の店内に常連らしき方達が入ってくる。「すいませんね○○さん、お二階へどうぞ」と若大将に言われ、飲み物を告げながら上がってゆく。
 焼き物が出てきた。少し驚く。大きな肉に2本の串が刺さって出てくるのである。この串の打ち方にこの店の特徴があることをはじめて知った。焼き物はどちらも美味しかった。煮込みは良く煮込まれた「白モツ」である。野菜類は上にのった葱のみ。これが美味い。
 SAKURAが女将さんの顔の色艶が良いと言う。もつ焼き屋の女将さんは顔の色艶の良い人が多い。コラーゲンを身体に取り入れている為であろうか。
 ギンナンも2本追加した。霧島のお湯割りをもう一杯いただく。SAKURAは他で少し呑んできたのでもういらないそうである。
 噂に聞いた通り、本当に混み合う店であった。混み合う店での長居は無粋である。45分間で外に出ることにした。

 午後6時45分から7時30分までの45分の滞在。明細はまったく解らないがお勘定は2人で3,900円であった。我々の隣の席のカップルは1万円とちょっと払っていた。高いと思うか安いと思うかは人それぞれであろう。
 

五反田 串焼き「鳥茂」
住所 東京都品川区東五反田1-15-8
電話 03-3443-2211
定休日 日曜祝日休 営業時間 17:00~23:00
交通 JR五反田駅下車徒歩3分。東急池上線五反田駅下車徒歩3分。都営地下鉄浅草線五反田駅下車徒歩3分。

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新岳大典

新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。
http://izakaya.daitenkan.jp/
2018.1より上記のURLとなりました。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。
2011.7よりfacebook参加
https://www.facebook.com/daiten.aratake/

劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。

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2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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