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西小山 焼き鳥「とりき」

居酒屋探偵DAITENの生活 第204回 2009年4月24日(金)  【地域別】  【時間順】


※記事の一部を訂正しました(2009.5.5)

西小山 焼き鳥「とりき」

   西小山「鳥喜」外観      にほんブログ村 グルメブログへ ←「東京食べ歩き」参加。クリックお願いします!

 武蔵小山商店街パルムは、武蔵小山駅前から東南の方向に伸びる全長六百メートルほどもあるパルム1から4と、同じ起点から西南方向に伸びる二百メートルほどのパルムGの二つの街路からなっている。
 前回の店の後、少し歩いて、パルムG沿いに出たGAIと私。パルムGにも、入ったことのある「釧路食堂」があったり、他に気になる店もあった。しかし、結局は商店街パルムGの道をそのまま歩いて、商店街が終わってからも西小山駅方面に向かって歩くことにした。住宅街の中をどんどん歩いて行くと左手に薄暗い赤提灯が見えた。店名もよく解らないまま、何回も前を通りながら入りそびれていた店である。赤提灯には「やきとり」と書いてある。黒っぽく汚れてしまった赤テントには平仮名で「とりき」と書いてある。
 後で領収証を見ると、「鳥」という文字と、七を三つ寄せたような「喜」の草体文字が並んでいて、「とりき」と読むことが解った。

 一間間口の小さな店の左側が焼き台、右側が木の扉になっている。その戸をガラガラと音をたてて開ける。目の前には5人ほど座れば一杯のカウンターがひとつ。その奥に小上がり席がある。
カウンターの奥の方に2名のお客様が座っていらっしゃる。小上がり席にも女性を含んだ数名のお客さんが座っている。手前の二人分の席が空いていた。
 カウンターの中には、高齢の大将が忙しく働いていらっしゃっていて、我々が入ってきたことにも気づかないようである。お客さんの一人が「お客さんだよ」と言ってくれた。
 すると、大将が私の方を見て満面の笑顔を向けて、「いらっしゃい」と言う。この笑顔に我々二人は一発でやられてしまったのである。GAIが「この親父の笑顔がいいね」と小声で言う。私も同意する。この日飲み過ぎてしまった一因として、この親父さんの笑顔があるのかもしれない。

 まずは、ホッピーをお願いした。すると、親父さんは我々に何も聞かず、黙って作ってくれたのは、霜のついたホッピージョッキに入った完璧な「3冷ホッピー」であった。価格も380円と安い。黙っていても「3冷ホッピー」が出てくる店、これが私の理想の店である。こちらのお店に行って「あれ、氷入ってないの?」等と聞かないでいただきたい。「氷り入れると、ジョッキを冷やす手間が無くなって楽だよ、おやじさん」などとも教えないでいただきたい。今のままで良いのである。これは他の店でも同じである。せっかくの原理主義者の気持ちを揺るがさないで欲しいのである。おいしい3冷ホッピーで、GAIと機嫌良く再度乾杯をする。

 店内には、野球のナイター中継のラジオが流れている。同時に奥の方のテレビにはNHK総合テレビの画面が見える。もちろんアナログである。
 タン(100円)とカシラ(100円)を2本ずつ頼んだ。にら玉(300円)も頼む。
すると、親父さんが「やわらかいの?硬いの?」と聞いてくれる。こういう質問をしてもらったのは始めてである。やわらかい方をお願いした。しかし、実際に親父さんが笑顔で出してくれた「にら玉」はどう見ても硬い方である。思わず笑ってしまう二人であった。

 ホッピーを2杯また頼んだ。うまい。そして、また、ホッピーを2杯。うまい。

 煮込み豆腐(380円)を頼んだ。さらに、いかやき(350円)も頼む。

 また、また、ホッピー2杯。

 笑顔は人生のヒントである。すばらしい。

 最後に、博水社のお膝元であることに敬意を表して、ハイサワー(370円)を2杯頼んだ。つまみは、マグロみそづけ(350円)である。

 隣の常連客の方と、昔の飛行機の話になった。それから、その常連の方が「頭上の敵機」という1950年公開のアメリカ映画の話をされた。主演はグレゴリー・ペックである。のちにこの映画がテレビでシリーズ化されたのがドラマ「爆撃命令」である。「名犬ラッシー」「コンバット」など1950年代のアメリカドラマの話にもなった。

 GAIとも久しぶりに色々と話をすることが出来た。共に成さなければならないこともある。またの再会を約束して店を出た。ホッピーをずいぶん飲んでしまった。うまい3冷ホッピーが自分の最も好きな酒類であることを改めて感じた夜であった。

 さて、お勘定をお願いする。すると、今まで奥の小上がりで話していた年配の女性客が「はい、6120円ねえ」とおっしゃる。なんと女将さんであったのだ。驚くGAIとDAITENであった。

 午後8時05分から9時45分頃まで1時間40分ほどの滞在。お勘定は2人で6,120円であった。

西小山 やきとり「とりき」(本来は鳥と七を三つの「喜」の草体文字)
住所 東京都品川区小山5-13-18
電話 03-3786-5637
定休日 ?
営業時間  ?
交通 東急目黒線西小山駅下車徒歩5分・武蔵小山駅下車徒歩7分

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら


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新岳大典

新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。
http://izakaya.daitenkan.jp/
2018.1より上記のURLとなりました。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。
2011.7よりfacebook参加
https://www.facebook.com/daiten.aratake/

劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。

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かたびら・スペース・しばた。公式サイト
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ブログ「人間日和」
ブログ「楕円生活の方法」
等を運用中。

2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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