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新宿 焼鳥「鳥 田むら」支店

居酒屋探偵DAITENの生活 第266回 2009年10月4日(日)  【地域別】  【時間順】



※2009年10月4日 350,000カウント通過 感謝!


新宿 焼鳥「鳥 田むら」 支店


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 新宿「紀伊国屋サザンシアター」に行った。sakuraと2人である。新宿駅の雑踏を避けて、徒歩3分の代々木駅で下車。代々木駅からNTTドコモ代々木ビルの前を通るルートで向かう。今日は、劇団1980ルーマニアから招聘したブランドラ劇場『解体 タイタス ローマの没落』を見る為である。1幕と2幕があって、3時間を超える大作である。ルーマニアの劇団であるから当然日本語ではない。舞台の上の部分に出る字幕を見ながらの観劇である。シェイクスピアの「タイタス・アンドロニカス(Titus Andronicus)」をハイナー・ミューラーが再構成した作品である。内容はまったく救いのない完璧なる「悲劇」。殺人と復讐の連続である。1幕では次々に起こる悲劇を前に、ただ劇場全体が沈黙。しかし、後半になって、私の中で何かが動いた。長く戦場に居続けた兵士のように、悲惨な光景に馴れてしまうのである。人は生き続ける為に「馴れる」という方法を持っているのだ。特にエンディングの部分。AをBが殺し、そのBをCが殺し、そのCをDが殺すという場面を見ているうちに、なにやら喜劇的なものさえ感じてしまったのである。本国では大きな円形劇場などで演じているそうである。凄惨なシーンでは観客に気絶するものが出たほどという。巨大なルーマニア人俳優たちにとって、紀伊国屋サザンシアターの舞台は狭い。もっと広い劇場で上演されたものを見てみたいと思った。

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 「紀伊国屋サザンシアター」を出て、久しぶりに新宿の街を歩いてみることにした。西新宿には用事があって行くことが多かったけれど、東側は久しぶりである。あまりに変わってしまったことに驚きながら、缶ビール片手の散歩である。新宿3丁目の交差点のガードレールに座り、人の流れを見る。

  新宿伊勢丹百貨店 ← 新宿伊勢丹百貨店

 夕暮れ時のライトアップされた「伊勢丹百貨店」が美しかった。古い建物というものは味わいがある。

  末広亭前 ← 末広亭前の通り

 「末広亭」前の通りに行く。通りの入口辺りに、い志井グループ「日本再生酒場」新宿三丁目店があり、盛況な様子。その斜め前にも別のもつ焼き店が出来るようで、工事中であった。

  末広亭 ← 末広亭

 「末広亭」の前まで行く。「末広亭」の姿を見ると、新宿に来たという気持ちになる。この辺りには、六十年代から七十年代の新宿の雰囲気が残っている。「末広亭」前の道を右に曲がり、左手の路地を入ると、1951年創業の「どん底」がある。赤い「どん底」という看板の文字と、ツタにおおわれた外観が印象的だ。

  どん底 ← 「どん底」
 
 sakuraはここ、「どん底」には因縁がある。この因縁については、ちょっと秘密。入口が開いていたので、sakuraが中をちょっと覗いた。「昔のままだわ」と言う。

 この、「どん底」を真ん中あたりにして、互いに三十メートルほど離れて焼き鳥の有名店の「本店」と「支店」がある。「本店」は日曜日は休みである。その有名店とは「鳥 田むら」である。本店が休みであることを確認してから、再び、「どん底」の前を通って、焼鳥「鳥 田むら」支店に向かった。

 緑色の印象的な暖簾をくぐって、中に入ると、左手奥にカウンター。右手にテーブル席が並んでいる。先客の青年二人と中年の男女二人がそれぞれテーブル席に座っておられた。左手のカウンター席にsakuraと並んで座る。
 まずは、ホッピー(350円)を2つもらう。ホッピーを氷無しでお願いすると、瓶を冷やしていないそうなので、氷を2つ入れて欲しいとお願いする。
 ホッピーは、スナックなどでウーロンハイなどを飲む場合に使用されるグラスに、出来上がった状態で出てくるもの。ホッピーセットではなく、焼酎のホッピー割である。原理主義的に飲む余地はない。
 一緒に突き出しが出てくる。鳥の入った和え物のようなもの。

 「焼鳥セット 850円~」という札があった。
 そこで、「焼鳥セットを2つお願いします」と一言。さらに、枝豆ももらった。
 しかし、ここで、焼鳥セットが850円と勘違いしてはいけないのである。実際、私も一瞬勘違いして、すぐに、「~」が一番後ろに書いてあることに気づいたのである。
 
 まずは、砂肝(130円)、はさみ(200円)、ぼんちり(130円)の3本が出てくる。お店の方が「セットの前半です」と言って置いて行く。
 はさみ(ねぎま)が美味しかった。「自分から砂肝を食べることがあまりないので、たまにはセットも良いね」とsakura。砂肝も美味しい。

 ここで、レモンサワーを追加する。

 次に後半が出てくる。レバ(130円)、鳥皮(130円)、手羽先(250円)の3本である。
 どれも水準以上のもの。

 因みに、「古典酒場シリーズvol.6」の中の「東京新三大煮込み探訪」の中で、こちらの煮込みが紹介されていた。この知識があるのに、今回はその煮込みを食べなかった。
 
 「風も恋しいから外を歩こうか?」と言って、お勘定をお願いして外に出る。
 約1時間ほどの滞在、お勘定は二人で4,560円であった。私としては「日曜日の贅沢」と言える値段。

 外に出て、「もう少し飲もうか」という話になる。でも、今日見た血まみれの悲劇、『解体 タイタス ローマの没落』のことを思い出す。「今日は赤ワインだけは飲みたくないなあ」と思う。新宿から代々木、代々木から原宿と歩いた。途中、コンビニで缶酎ハイを買い込み、歩き飲みの続きをする。


  新宿鳥たむ看板

新宿 焼鳥「鳥 田むら」支店
住所 東京都新宿区新宿3-3-7 十字屋ビル1F
電話 03-3352-0134
定休日 ?
営業時間 16:00~23:30
交通 JR新宿駅東口下車徒歩10分。都営地下鉄新宿三丁目駅下車C5、C6出口より徒歩1分。


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら


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