下丸子 串かつ「末広」
居酒屋探偵DAITENの生活 第280回 2009年11月13日(金) 【地域別】 【時間順】
下丸子 串かつ「末広」
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命の恩人
東京都内の東急線沿線の全駅を廻ってみたいという欲求が増してしまっている。なにやら、居酒屋での人間模様を表現したいという本来の目的から離れてしまっているようだ。しかし、東急池上線の全駅の居酒屋を紹介しており、あと数駅で目黒区、品川区、大田区の東急線の全ての駅の店を紹介出来る。こうなってくると、まるでスタンプラリーである。紹介店も全体で240店を越えた。進むべき方向が正しいかどうかは解らない。読者の皆さんの評価に任せたいと思う。
東急線には。目黒と蒲田を結ぶ目蒲線と呼ばれた路線があった。それが、2000年8月6日に目黒、武蔵小杉(現在は日吉)間の目黒線と、多摩川、蒲田間の東急多摩川線に分断された。東急多摩川線の多摩川駅には地下に新しくホームが作られ、目黒から蒲田へ行く為には乗り換えが必要になったのである。
東急多摩川線の多摩川駅から三つ目の下丸子駅で降りた。下丸子駅の蒲田方面の改札を出るとすぐ目の前に大田区民プラザという大田区の施設がある。落語会やジャズやクラシックのコンサートが行われるホールである。
多摩川方面の改札口を出た側には商店街があるけれど、蒲田方面の大田区民プラザ側の駅前にはほとんど店が何も無い。コンビニエンスストア一つないのである。改札前の道を左に行き、次の角を右に曲がり、薄暗い道を進むと、やがて環状八号線からガス橋に至る道に出る。この道を左に行くと環状八号線の千鳥3丁目の交差点、右に行くと東急多摩川線の踏切があり、それを渡ると多摩川に掛かるガス橋に出るのだ。左右には背の高い街路樹が植わっている。この踏切にたたずみ、昔のことを思い出した。
←東急多摩川線下丸子駅東側踏切
今から15年ほど前、まだ、東急多摩川線が目蒲線の一部であった頃の話である。
友人の運転するダットサン・トラックの助手席に乗ってこの踏切に差し掛かった。
踏切の一番前で停車して、目蒲線が通り過ぎるのを待つ。すると、通り過ぎる電車の間からこちらに向かって強いライトの光を感じた。ここは一方通行ではない。相互一車線ずつの二車線道路である。電車が通り過ぎる。遮断機が上がる。同時に友人が「あいつ、やべえ!」と言い、ハンドルを右に少し切った。反対車線から車が来るのでそちら側に逃げることも出来ない。次の瞬間、踏切の向こうからその車が全速力で突っ込んできた。ハンドルを右に切ったらしく、こちらのダットサン・トラックの左側面をこすりながら背後にある街路樹に突っ込んだ。背後を見る。前半分がつぶれた車が止まっている。車を踏切の向こうの路肩に止めた。当然、大きな音がしたので周辺住民が出てくる。エアバックの中にうっぷしたまま運転者はしばらく動かなかった。
友人がとっさに右にハンドルを切り、正面衝突を回避してくれていなかったら、助手席の私はどうなっていたのであろうか。また、これが夏であったとしたら、冷房の無いダットサン・トラックのこと、助手席に座っていた私は社外に肘を出していて、左手を持っていかれていたかもしれない。それ以来、私はこの友人を「命の恩人」だと思っている。この友人が当ブログにも時々登場(第182回、第188回、第255回、第256回等)するRAM元帥である。
ビリケンの串かつ
踏切を渡り、二つ目の信号を右に曲がると商店街であった。次の角を右に曲がり、左手の路地を入る。すぐに二又に道が別れている、その角地に一軒の店があった。黒いテントに白い文字で「まいどおおきに!!」と書いてある。暖簾には、左端に「手羽先」、真ん中に末広と書かれた扇の絵、右端に「串かつ」とある。さらに、入口の左手に金色のビリケン像が飾ってあった。比較的暗い路地で見るビリケン像は異様だ。この特異なルックスに馴れていない人は驚くかもしれない。しかし、見慣れてしまうと自然に受け入れてしまうものである(写真)。

入口は曇りガラスなので中の様子は見えない。ガラス戸を開けるとコの字カウンターが目の前にある。ちょっと変則的な形をしていて、入口から左にかけて5人、手前から奥に向かって4人、回り込んだ向側に10人程が座れるようだ。お店の女性に1人であることを告げると、お客さんが帰ったばかりらしく、手前のカウンターの一番左端を片付けてくれる。先客のカップルの方に声をかけて後ろをやっとの思いで通る。
音楽は懐かしい八十年代ポップス。カウンター前には、「ソース二度付け禁止」の文字。最近は当たり前になってきている。
まずは、ホイス(420円)を頼む。私の左の壁にホイスのいわく因縁が書かれた紙。ホイスを一口のんでから、紅しょうが(105円)、串かつ(105円)を各1本と、どて焼き(315円)を頼んだ。
どて焼きは、小さい皿に乗ってやってくる。甘い味付けのタレで肉とコンニャクである。私は、どて焼きにはあまり馴染みがない。甘い味噌系の食べ物はどちらかといえば苦手である。
お客さんの数は14人。八割の入りであろうか。なかなか盛況である。路地裏であり、あまり目立たない店構えであるから常連率が高いに違いない。
飲物のメニューを見る。生ビール小(315円)、生ビール中(525円)、瓶ビール大(609円)、サワープレーン(315円)。チューハイのことをこちらの店では「サワープレーン」と呼び、ハイボール(400円)はウイスキーのハイボールである。おもしろい。
串かつは105円、157円、210円の三段階。あじ、きす等は157円、ホタテ、えび等が210円。手羽先(420円)は名物と書いてある。伊勢うどん(472円)が締めの一品として用意されているようだ。
関西弁の人が何人かいる。外のビリケン像を思い出した。私は本場大阪を知らないので、こちらのお店の串かつが本場に近いかどうかは解らない。その方たちに聞いてみたいと思った。
7時15分から7時55分まで40分ほどの滞在。お勘定は1,470円であった。
下丸子 串かつ「末広」
住所 東京都大田区下丸子3-16-7
電話 03-3750-9441
定休日 日曜・祝日
営業時間 月~金 18:00~24:00(L.O.23:00) 土 18:00~23:00(L.O.22:30)
交通 東急多摩川線下丸子駅下車徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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下丸子 串かつ「末広」



命の恩人
東京都内の東急線沿線の全駅を廻ってみたいという欲求が増してしまっている。なにやら、居酒屋での人間模様を表現したいという本来の目的から離れてしまっているようだ。しかし、東急池上線の全駅の居酒屋を紹介しており、あと数駅で目黒区、品川区、大田区の東急線の全ての駅の店を紹介出来る。こうなってくると、まるでスタンプラリーである。紹介店も全体で240店を越えた。進むべき方向が正しいかどうかは解らない。読者の皆さんの評価に任せたいと思う。
東急線には。目黒と蒲田を結ぶ目蒲線と呼ばれた路線があった。それが、2000年8月6日に目黒、武蔵小杉(現在は日吉)間の目黒線と、多摩川、蒲田間の東急多摩川線に分断された。東急多摩川線の多摩川駅には地下に新しくホームが作られ、目黒から蒲田へ行く為には乗り換えが必要になったのである。
東急多摩川線の多摩川駅から三つ目の下丸子駅で降りた。下丸子駅の蒲田方面の改札を出るとすぐ目の前に大田区民プラザという大田区の施設がある。落語会やジャズやクラシックのコンサートが行われるホールである。
多摩川方面の改札口を出た側には商店街があるけれど、蒲田方面の大田区民プラザ側の駅前にはほとんど店が何も無い。コンビニエンスストア一つないのである。改札前の道を左に行き、次の角を右に曲がり、薄暗い道を進むと、やがて環状八号線からガス橋に至る道に出る。この道を左に行くと環状八号線の千鳥3丁目の交差点、右に行くと東急多摩川線の踏切があり、それを渡ると多摩川に掛かるガス橋に出るのだ。左右には背の高い街路樹が植わっている。この踏切にたたずみ、昔のことを思い出した。

今から15年ほど前、まだ、東急多摩川線が目蒲線の一部であった頃の話である。
友人の運転するダットサン・トラックの助手席に乗ってこの踏切に差し掛かった。
踏切の一番前で停車して、目蒲線が通り過ぎるのを待つ。すると、通り過ぎる電車の間からこちらに向かって強いライトの光を感じた。ここは一方通行ではない。相互一車線ずつの二車線道路である。電車が通り過ぎる。遮断機が上がる。同時に友人が「あいつ、やべえ!」と言い、ハンドルを右に少し切った。反対車線から車が来るのでそちら側に逃げることも出来ない。次の瞬間、踏切の向こうからその車が全速力で突っ込んできた。ハンドルを右に切ったらしく、こちらのダットサン・トラックの左側面をこすりながら背後にある街路樹に突っ込んだ。背後を見る。前半分がつぶれた車が止まっている。車を踏切の向こうの路肩に止めた。当然、大きな音がしたので周辺住民が出てくる。エアバックの中にうっぷしたまま運転者はしばらく動かなかった。
友人がとっさに右にハンドルを切り、正面衝突を回避してくれていなかったら、助手席の私はどうなっていたのであろうか。また、これが夏であったとしたら、冷房の無いダットサン・トラックのこと、助手席に座っていた私は社外に肘を出していて、左手を持っていかれていたかもしれない。それ以来、私はこの友人を「命の恩人」だと思っている。この友人が当ブログにも時々登場(第182回、第188回、第255回、第256回等)するRAM元帥である。
ビリケンの串かつ
踏切を渡り、二つ目の信号を右に曲がると商店街であった。次の角を右に曲がり、左手の路地を入る。すぐに二又に道が別れている、その角地に一軒の店があった。黒いテントに白い文字で「まいどおおきに!!」と書いてある。暖簾には、左端に「手羽先」、真ん中に末広と書かれた扇の絵、右端に「串かつ」とある。さらに、入口の左手に金色のビリケン像が飾ってあった。比較的暗い路地で見るビリケン像は異様だ。この特異なルックスに馴れていない人は驚くかもしれない。しかし、見慣れてしまうと自然に受け入れてしまうものである(写真)。

入口は曇りガラスなので中の様子は見えない。ガラス戸を開けるとコの字カウンターが目の前にある。ちょっと変則的な形をしていて、入口から左にかけて5人、手前から奥に向かって4人、回り込んだ向側に10人程が座れるようだ。お店の女性に1人であることを告げると、お客さんが帰ったばかりらしく、手前のカウンターの一番左端を片付けてくれる。先客のカップルの方に声をかけて後ろをやっとの思いで通る。
音楽は懐かしい八十年代ポップス。カウンター前には、「ソース二度付け禁止」の文字。最近は当たり前になってきている。
まずは、ホイス(420円)を頼む。私の左の壁にホイスのいわく因縁が書かれた紙。ホイスを一口のんでから、紅しょうが(105円)、串かつ(105円)を各1本と、どて焼き(315円)を頼んだ。
どて焼きは、小さい皿に乗ってやってくる。甘い味付けのタレで肉とコンニャクである。私は、どて焼きにはあまり馴染みがない。甘い味噌系の食べ物はどちらかといえば苦手である。
お客さんの数は14人。八割の入りであろうか。なかなか盛況である。路地裏であり、あまり目立たない店構えであるから常連率が高いに違いない。
飲物のメニューを見る。生ビール小(315円)、生ビール中(525円)、瓶ビール大(609円)、サワープレーン(315円)。チューハイのことをこちらの店では「サワープレーン」と呼び、ハイボール(400円)はウイスキーのハイボールである。おもしろい。
串かつは105円、157円、210円の三段階。あじ、きす等は157円、ホタテ、えび等が210円。手羽先(420円)は名物と書いてある。伊勢うどん(472円)が締めの一品として用意されているようだ。
関西弁の人が何人かいる。外のビリケン像を思い出した。私は本場大阪を知らないので、こちらのお店の串かつが本場に近いかどうかは解らない。その方たちに聞いてみたいと思った。
7時15分から7時55分まで40分ほどの滞在。お勘定は1,470円であった。
下丸子 串かつ「末広」
住所 東京都大田区下丸子3-16-7
電話 03-3750-9441
定休日 日曜・祝日
営業時間 月~金 18:00~24:00(L.O.23:00) 土 18:00~23:00(L.O.22:30)
交通 東急多摩川線下丸子駅下車徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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