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野毛 立ち飲み「○豊(まるとよ)」

居酒屋探偵DAITENの生活 第282回 2009年11月15日(日) 【地域別】  【時間順】



野毛 立ち飲み「○豊(まるとよ)」

  野毛都橋○豊外観   ←クリックお願いします。 にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  ←クリックお願いします。

  前回の店があったぴおシティ地下2階から地下通路を通って地上に出た。目の前にあった路地を入る。そのまま進み、十字路を渡ると、道がやや左に曲がっている。少し先の左に第4回で登場した居酒屋「叶屋」がある。

  叶屋外観 ← 「叶屋」

 「叶屋」の先を行き、次の十字路を左に曲がり、また次の十字路を右に曲がるとそこは、野毛の居酒屋メインストリート的な場所である。
 左手に第14回で紹介した三陽があり、その隣は「吉田類の酒場放浪記」でも紹介された焼き鳥「若竹」である。その斜め前の「福田フライ」には、今日もたくさんのお客さんの姿があった。

  野毛福田フライ ←「福田フライ」

 さらに左手の雑居ビルの階段を上がってみる。上がってすぐ右手の居酒屋「トモ」がお休みであることを確認する。休みであることは解っていたが試しに上がってみたのである。ここも安い価格で家庭的な味を提供してくれる良いお店である。ママさんからいただいた名刺は、今でもちゃんと持っている。

  居酒屋「トモ」看板 ← 居酒屋「トモ」看板

 そのまま野毛三丁目の交差点と都橋をつなぐ通りに出る。通りに出たら左へ。そのまま進むと大岡川にかかる都橋に出た。
 大岡川の西岸に面して、都橋のすぐ脇に弧を描いた独特の形状の建物がある。これが有名な都橋商店街だ。一階は川とは反対の道側に面しており、二階に上がると川側に公団住宅の廊下のような通路がある。春から秋にかけて、酔い覚めのつもりでここに立つと川風が心地よい。詳しくは、「都橋商店街」公式サイトhttp://members.ytv.home.ne.jp/miyakobashi/)があるのでそちらをご覧頂きたい。

   ← 「ホッピー仙人」

 この建物の2階の214番に有名なホッピー専門のバー「ホッピー仙人」がある。「ホッピー仙人」公式サイトhttp://www.geocities.jp/hoppysennin/。仙人こだわりの究極ホッピー(500円)は一度は飲んでみたいものである。
 「ホッピー仙人」も日曜祝日は休みだ。その他の店も日曜日の為、閉まっている店が多く、全体に辺りが暗い。その暗い中、外の照明を消して、店内の電灯だけをつけて営業している店が一軒あった。この1階の111番の店が一度来てみたいと思っていた立ち飲み「○豊(まるとよ)」である。

 中を覗くと、カウンターで男性のお客さんが立ち飲んでいる姿が見えた。思い切って中に入ってみた。間口は一間半ほど。右手にL字カウンターがあり、10人も立ってしまえば一杯に違いない。カウンターの中には小柄な女性が1人。ママさんというより女性マスターといった感じである。右手のカベにも狭い棚があって、混んでいる時はそこに立つことも出来るようだ。一番奥が窓になっていて、外には大岡川が見える。なかなか素晴らしい風情である。

 まずは、ウーロンハイ(250円)とネギトロ(250円)を頼んだ。ネギトロは値段の割に量が多く、リーズナブルな一品。前回の店もそうであったように、こちらの立ち飲み「○豊(まるとよ)」も品物とお金を交換するキャッシュ・オンである。
 カウンター一番奥の窓際に1人と、入ってすぐのカウンター右手に1人の計2名の方が先客であった。カウンターに向かって立ち、調理場の高い位置にあるテレビを見ながらそれぞれの方がコメントをのべる。テレビは、居酒屋のコミュニケーション・ツールだ。

 2杯目は、ホッピーセット(450円)を氷無しでお願いする。二つ目のつまみは、鳥の味噌づけ(200円)である。女性の方が入ってきた。馴れた様子で飲物を頼んでいる。みんなでテレビを見て色々と話をする。テレビのバラエティ番組に美川憲一さんとはるな愛ちゃんが出ている。絶妙のやりとりである。美川さんも相手が愛ちゃんだとやりやすい様子である。
 はるな愛ちゃんが無名時代、まだ、芸名が春菜愛であった西暦2000年の冬、彼女の出演したミュージカルの演出をsakuraがした。併せて、台本についての仕事を私が引き受けた。この時の〈彼女〉のことを良く覚えている。打ち上げの時には1人芸をやってくれ、会場を沸かせ、現在を予感させる魅力があった。稽古以外の人間関係の場でもいつも明るくふるまい、場の雰囲気を保つことに常に気をつかってくれていた。

 3杯目は、レモンハイ(250円)である。次のテレビ番組は「笑点」。噺家3人の襲名披露であった。近くに「横浜にぎわい座」があるので、こちらのお店にも噺家が来るとのこと。2005年3月に「横浜にぎわい座」の地下にあるのげシャーレという小劇場でマリヴォーの「試練」を上演した。また、横浜で芝居を上演したいと思う。
 
 女性が一人でお店をやっていると色々と大変なこともあるのだろう。しかし、常連のお客さんたちは女性を○子さんと名前で呼び、皿を自分で片付けたり、さりげなく気づかっている。日曜日である為、普段とは違うのかもしれないけれど、何気ないやりとりの中に、客筋の良さを感じさせるお店であった。
 
 午後5時15分から6時15分まで1時間ほどの滞在。支払った金額は1,400円であった。

 帰りに、すぐ近くのバー「日の出理容院」の前まで行ってみる。古い床屋さんの外観をそのまま利用して作ったバーだ。こちらの「日の出理容院」もまた若い女性が一人で切り盛りする店である。予想通り、やはり休みであった。外観の写真を撮って、その場を離れた。

 日の出理容院外観 ← バー「日の出理容院」
 
 横浜に来ると、昔のことを本当に色々と思い出す。横浜は私の心に潤いをくれる街である。この後、大岡川沿いを歩いて、京浜急行の黄金町駅へ向かった。川風が気持ち良かった。


野毛 立ち飲み「○豊(まるとよ)」
住所 神奈川県横浜市中区宮川町1-1-111
電話 090-8302-6190
定休日 火曜日
営業時間  平日 17:00~23:00 日曜日 17:00~20:00
交通 JR根岸線桜木町駅下車徒歩10分・横浜市営地下鉄桜木町駅下車徒歩8分


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

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