洗足池 居酒屋「とんちゃん」第2回
洗足池 居酒屋「とんちゃん」 第2回




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休日の夕暮れ時である。散歩がてら買い物を済ませ、ふと思いついて入ったのが2008年8月27日の第133回の記事で紹介した「とんちゃん」である。その時に書いたように、場所は、洗足池、石川台、雪谷大塚、御嶽山、そして、都営地下鉄浅草線の西馬込のいずれからも遠い場所にある。新幹線と横須賀線・湘南新宿ラインが通っている大ガードの近くである。
入口の浮世絵の描かれた紅白の暖簾をくぐって中に入る。右手のカウンター席にはお客さんが何人か座っておられる。カウンターの中の調理場に女将さん、カウンターの外に大将が立っている。左手の二人掛けのテーブルに座ろうとすると、大将に「奥へどうぞ」と言われ、カウンターの一番奥の席に通された。
まずは、最近の流行のウイスキィのハイボール(350円)をいただく。さらに、定番の豚もつ煮込み(350円)を頼んだ。お通しは豚肉を甘く煮たもの(300円)である。豚の角煮が四角いのではなく、平べったくなったような感じである。とても美味い。
豚もつ煮込みがやってくる。これも美味い。
壁に「ばくだん 450円 はじめました」という文字がある。物騒であるが爆弾ではない。ちょうど、並びのお客さんが「ばくだんって何?」と聞いた。女将さんが「ウイスキィをビールで割ったものよ」と答えている。
バクダンという飲物に時々出会う。しかし、焼酎をビールで割った場合もあれば、ウイスキーをビールで割った場合もあり、微妙に違うようである。最近はアルコール度数の高い飲物はあまり飲まないことにしているので私は遠慮した。
2杯目はホッピー(450円)を飲むことにする。
「ホッピーを氷無しでください」
「黒ですか? 白ですか?」
「白でお願いします」
冷えたジョッキに焼酎を入れ、冷えたホッピー瓶が一緒に出てくる。
マスターが瓶とジョッキを渡しながら言う。
「ホッピー氷なしってのは通ですねえ」
「ええ、まあ、ビールに氷入れる人はいないってのと同じで・・・」
同じ会話を以前に来た時にもしたような気がする。
2品目のつまみは、マグロかつ(500円)をいただいた。焼鳥も食べたかったのだけれど、こちらは五本縛りなので躊躇する。
やがて、マグロかつを女将さんがソースと一緒に出してくれる。御飯をもらえば定食として夕ご飯になる量である。隣の常連の方はメニューなど見ずに、「卵焼いてくれる」などとおっしゃる。女将さんが対応する。常連中心の居酒屋でよくある風景である。
「(メニューを見ずに)○○焼いてくれる・・・」
「○○いれる?」
「うん、いれて」
「○○はどうする?」
「それにして・・・」
こういう会話が自然に出来るようになれば、本当の常連である。毎日のように来なければこうはならないであろう。私自身は「探偵」なので、こういうお店はまったくない。名前で呼ばれることもない。
マグロかつを食べ終わり、ホッピーを飲み干して出ることにした。
午後6時10分から55分まで45分の滞在。お勘定は1,950円であった。
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第133回 2008年8月27日(水)

洗足池 居酒屋 「とんちゃん」
住所 東京都大田区東雪谷5丁目9-6
電話 03-3728-6949
交通 東急池上線洗足池徒歩20分・バス5分・都営地下鉄浅草線西馬込徒歩15分
東急バス(系統/森06・森07・森05)上池上バス停より徒歩1分
※大田東雪谷五郵便局並び
森05系統=大森~池上~洗足池
森06系統=大森~上池上循環(外回り)
森07系統=大森~上池上循環(内回り)
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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五本縛りは酒飲みを縛ります