渋谷 大衆立呑酒場「富士屋本店」
居酒屋探偵DAITENの生活 第297回 2009年12月28日(月) 【地域別】 【時間順】
渋谷 大衆立呑酒場「富士屋本店」

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「本気の役者たち」のキャストであり、高校時代の同級生でもある友人のGAIと久しぶりに二人だけで飲もうということになった。選んだ場所は渋谷である。待ち合わせ場所である渋谷東急プラザ前に午後8時に集合。
首都高速3号渋谷線の下、玉川通りの上を渡る大歩道橋を渡り、渋谷区桜ヶ丘側に降り立つ。向かったのは、有名な立ち飲み店、大衆立呑酒場「富士屋本店」である。
店の前まで行くと、GAIが「立ち飲みなのに地下というのは珍しいなあ」と言う。まったくその通りである。立ち飲み店が地下にあって、何十年も繁盛し続けているというのは凄い。常連を引き付け続ける魅力があるからに違いない。「富士屋本店」には、今まで何度も来ている。asimo君とも来たことがある。BS-TBSの番組「吉田類の酒場放浪記」でも紹介されて、様々な出版物にも載っている有名店である。しかし、何故か今まで「居酒屋探偵DAITENの生活」では紹介をしなかった。
階段を降りてゆくと左手に入口がある。入口を入ると、ちょうど学校の教室ぐらいの空間がある。そこに店内を一周する凹型の大カウンターが出現する。その長さは30メートル以上あるに違いない。凹の字の外側が客の立つ場所であり、凹の字の内側が調理場になっているのである。そこに女将さんをはじめ、数名の皆さんが忙しく働いていらっしゃる。カウンターの外側の壁にも壁カウンターがある。入ってすぐ左手の壁カウンターに数人いらっしゃるだけで、他の壁カウンターには、あまり人が立っていない。一見満員のようでいて、いつもより空いているようである。ピーク時を過ぎているのかもしれない。
まずは、ホッピー瓶(200円)を2本と、宝焼酎360ミリリットル入り(600円)を頼んだ。同時に千円札を二枚カウンターの上に置く。こちらは品物とお金を交換するシステムである。焼酎は宝焼酎以外に「いいちこ」もあるという。GAIは濃いめ、私は薄めに焼酎を入れてホッピーを投入して飲む。最初からホッピーで乾杯である。我々はあまり「最初の一杯はビール」ということにはこだわらない。元々、富士屋本店にはホッピーは置いていなかった。ある時から焼酎の二合瓶の割物の一つという形で提供されるようになったのである。ホッピー好きにはうれしい話であった。
こちらの名物料理であるハムキャ別(300円)を頼んだ。出てきたハムの量にGAIもまた驚いている。今時の言い方をすれば、〈インパクトのある一品〉である。
壁を見ると、こちらの常連として有名な俳優の大滝秀治氏の直筆色紙が何枚も飾ってある。
中でも「仕事は火事場のくそ力」という一言が記憶に残った。
きゅうり漬(200円)、湯豆腐(200円)も頼んだ。さらに、ホッピー〈200円〉を追加。8時半を過ぎると、だんだんに店内が空いてくる。
ごぼう天(250円)を頼み、私は一の蔵(400円)に切り替えた。互いの近況を話す。話の途中で、私は携帯に料理や飲み物の名前と金額を打ち込む。
「なんだか、わずらわしくて悪いね」と私が言うと、「居酒屋探偵は君のライフワークだから、別にいいさ、邪魔しないよ」とGAIが言う。
やがて、壮年の男性が一人入ってこられ、我々の左隣のあたりに立たれた。その方をお店の方々が「○○さん」と特徴的な呼び名で呼ばれる。○○さんは、何か差し入れをされたようである。「○○さんからいただきました」とママさんが他の従業員に伝える。「ありがとうございます」の声が次々におきる。「○○さん」というのは、ニックネームのようである。本当に面白い呼び名なので、ここに書くわけにはいかないことが惜しい。
その方は、20分ほど静かに飲んで帰られる。「○○さんお帰り」とママさんが言うと、従業員の皆さんが「ありがとうございました」と声を出す。こういう常連の皆さんとの関係があってこそ、このお店が長年続いているに違いない。それにしても「○○さん」という呼び名を御紹介できないことが惜しい。
しばらくして、帰る他のお客さんに続いて、我々も外に出ることにした。我々は常連ではない、静かに外に出た。
午後8時10分から9時まで50分ほどの滞在。支払った金額は二人で2,350円であった。
階段を上がり、道路に出る。「富士屋本店」と同じビルの反対側の1階に入口があるのが2007年2月16日(金)の第9回で紹介した立ち飲みのワインバー、「富士屋本店ワインバー」である。このお店へは、富士屋本店側の一階からも入ることが出来る。実は目立たない裏口があるのだ。
今度は座ることの出来る居酒屋でゆっくり話がしたいと思い、次の店を目指した。しかし、年末の渋谷である。やはり、静かに飲むというのは無理であった。
(つづく)

渋谷 大衆立呑酒場「富士屋本店」
住所 東京都渋谷区桜丘町2-3 富士商事ビル B1F
電話 03-3461-2128
定休日 日曜・祝日・第4土曜
営業時間 17:00~21:30
交通 JR渋谷駅西口下車徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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首都高速3号渋谷線の下、玉川通りの上を渡る大歩道橋を渡り、渋谷区桜ヶ丘側に降り立つ。向かったのは、有名な立ち飲み店、大衆立呑酒場「富士屋本店」である。
店の前まで行くと、GAIが「立ち飲みなのに地下というのは珍しいなあ」と言う。まったくその通りである。立ち飲み店が地下にあって、何十年も繁盛し続けているというのは凄い。常連を引き付け続ける魅力があるからに違いない。「富士屋本店」には、今まで何度も来ている。asimo君とも来たことがある。BS-TBSの番組「吉田類の酒場放浪記」でも紹介されて、様々な出版物にも載っている有名店である。しかし、何故か今まで「居酒屋探偵DAITENの生活」では紹介をしなかった。
階段を降りてゆくと左手に入口がある。入口を入ると、ちょうど学校の教室ぐらいの空間がある。そこに店内を一周する凹型の大カウンターが出現する。その長さは30メートル以上あるに違いない。凹の字の外側が客の立つ場所であり、凹の字の内側が調理場になっているのである。そこに女将さんをはじめ、数名の皆さんが忙しく働いていらっしゃる。カウンターの外側の壁にも壁カウンターがある。入ってすぐ左手の壁カウンターに数人いらっしゃるだけで、他の壁カウンターには、あまり人が立っていない。一見満員のようでいて、いつもより空いているようである。ピーク時を過ぎているのかもしれない。
まずは、ホッピー瓶(200円)を2本と、宝焼酎360ミリリットル入り(600円)を頼んだ。同時に千円札を二枚カウンターの上に置く。こちらは品物とお金を交換するシステムである。焼酎は宝焼酎以外に「いいちこ」もあるという。GAIは濃いめ、私は薄めに焼酎を入れてホッピーを投入して飲む。最初からホッピーで乾杯である。我々はあまり「最初の一杯はビール」ということにはこだわらない。元々、富士屋本店にはホッピーは置いていなかった。ある時から焼酎の二合瓶の割物の一つという形で提供されるようになったのである。ホッピー好きにはうれしい話であった。
こちらの名物料理であるハムキャ別(300円)を頼んだ。出てきたハムの量にGAIもまた驚いている。今時の言い方をすれば、〈インパクトのある一品〉である。
壁を見ると、こちらの常連として有名な俳優の大滝秀治氏の直筆色紙が何枚も飾ってある。
中でも「仕事は火事場のくそ力」という一言が記憶に残った。
きゅうり漬(200円)、湯豆腐(200円)も頼んだ。さらに、ホッピー〈200円〉を追加。8時半を過ぎると、だんだんに店内が空いてくる。
ごぼう天(250円)を頼み、私は一の蔵(400円)に切り替えた。互いの近況を話す。話の途中で、私は携帯に料理や飲み物の名前と金額を打ち込む。
「なんだか、わずらわしくて悪いね」と私が言うと、「居酒屋探偵は君のライフワークだから、別にいいさ、邪魔しないよ」とGAIが言う。
やがて、壮年の男性が一人入ってこられ、我々の左隣のあたりに立たれた。その方をお店の方々が「○○さん」と特徴的な呼び名で呼ばれる。○○さんは、何か差し入れをされたようである。「○○さんからいただきました」とママさんが他の従業員に伝える。「ありがとうございます」の声が次々におきる。「○○さん」というのは、ニックネームのようである。本当に面白い呼び名なので、ここに書くわけにはいかないことが惜しい。
その方は、20分ほど静かに飲んで帰られる。「○○さんお帰り」とママさんが言うと、従業員の皆さんが「ありがとうございました」と声を出す。こういう常連の皆さんとの関係があってこそ、このお店が長年続いているに違いない。それにしても「○○さん」という呼び名を御紹介できないことが惜しい。
しばらくして、帰る他のお客さんに続いて、我々も外に出ることにした。我々は常連ではない、静かに外に出た。
午後8時10分から9時まで50分ほどの滞在。支払った金額は二人で2,350円であった。
階段を上がり、道路に出る。「富士屋本店」と同じビルの反対側の1階に入口があるのが2007年2月16日(金)の第9回で紹介した立ち飲みのワインバー、「富士屋本店ワインバー」である。このお店へは、富士屋本店側の一階からも入ることが出来る。実は目立たない裏口があるのだ。
今度は座ることの出来る居酒屋でゆっくり話がしたいと思い、次の店を目指した。しかし、年末の渋谷である。やはり、静かに飲むというのは無理であった。
(つづく)

渋谷 大衆立呑酒場「富士屋本店」
住所 東京都渋谷区桜丘町2-3 富士商事ビル B1F
電話 03-3461-2128
定休日 日曜・祝日・第4土曜
営業時間 17:00~21:30
交通 JR渋谷駅西口下車徒歩3分
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