雪谷大塚 やきとり「京太」
※マンション建設の再開発により、すぐ近くにリニューアルの上、
カラオケ酒場「京太」として再出発。
※カラオケ酒場「京太」公式facebookページが出来ました。
雪谷大塚 やきとり「京太」
~味わいある○杯横町にて~




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第336回の記事で中原街道について少し書いた。その中原街道沿いの雪谷大塚駅前に、懐かしい雰囲気を残した小さな飲み屋街がある。十数年前に始めて訪れた頃はお店も多く、ちょうど小さな新宿ゴールデン街のような雰囲気であった。
雪谷大塚駅の改札を出て右手に行き、階段を降りると目の前に中原街道が通っている。駅前に立ち、中原街道の向こう側を見ると、その飲み屋街の入口が見える。入口の上にネオンの看板があって「乾杯横丁」と書かれている。しかし、「乾杯横町」の「乾」のネオン管が切れていて、夜になると「○杯横町」なってしまう。「さかづきよこちょう」と読めてしまうのだ。これを機に「杯横町(さかづきよこちょう)」に名前を変えてしまってもよいのではといつも思う。しかし、実際には少し入ったところの小さな「乾杯横丁」の看板はちゃんと四文字とも生きているのでそうもゆかない。

雪谷大塚駅の近くでの用事を済ませてから「乾杯横丁」のアーケードをくぐってみることにした。横丁を入って奥の方で右に折れている辺りにあるのがやきとり「京太」である。横丁の店の中でこの「京太」だけが中原街道から見えるのである。
ちょうど酒屋さんが納品に来ているところであった。中を覗き、「いいですか?」とマスターに声をかける。「どうぞ、今かたづけますから」とメガネをかけたマスターがおっしゃる。こちらのマスターはやきとり屋さんの「大将」という感じではない。どちらかといえばレストランのフロア・マネージャーのような雰囲気であろうか。蝶ネクタイに黒いスーツが似合うかもしれない。
典型的な飲み屋さんの入口らしい引き戸をあけて中に入る。目の前にL字カウンターがあり、右から左にかけて4人ほど、手前から奥にかけて4人ほど、詰めて座っても8人ほどでいっぱいの席である。カウンター左手の高い位置に小さな液晶テレビが取り付けてある。カウンターの中は調理場。焼き台は店の一番奥にある。
片づけながらマスターが話しかけてくれる。
「お客さん、はじめてじゃないですよね?」とおっしゃる。一年半ほど前に一度だけ来たことを覚えていてくれたのである。
まずは、レモン割り(400円)をお願いした。煮物のお通し(300円)も出てくる。
マスターは気さくで楽しい人である。気を遣って話しかけてくれるので、始めての人でも居心地が良いに違いない。マスターのお話によれば、お客様の年齢層は私より先輩の世代が多いとのこと。面白い話が聞けるに違いないと思った。そこへ先輩の方々がお二人入ってこられ、キープしてあるボトルを出してもらっていた。麦焼酎900ミリリットルボトルで2500円とメニューに書いてある。銘柄は「二階堂」のようだ。
2杯目は玉露割り(400円)。こちらの店では「氷」は氷屋さんから取り寄せた氷を使用。ちょうど氷屋さんが配達に来たので、新鮮な氷をアイスピックで割って玉露割りを作ってくれた。氷屋さんの届けてくれる氷は、大手チェーン店の出すような製氷機の氷より溶けにくくうまいのだ。
こちらのお店はやきとり店である。ネギマ(100円)を2本お願いした。今日はタレにする。
壁のメニューを眺める。酒類と一緒にカラオケ(200円)という札がかかっていた。おもしろい。
食べ物のメニューはやきとり以外は10種類ほど。冷やっこ(350円)、スタミナホルモン(500円)などである。
。
マスターは純米の日本酒が好きとのこと。自分で飲んでみてうまいので置いているという白鹿純米(400円)を常温で出してもらった。思いの外うまい。
お話の中で、同じ「乾杯横丁」の中、斜め前のショットバーをすすめてくれた。一度行ってみようと思う。
「お兄さんは歌は唄わないんですか?」と聞かれる。実はイメージと違うと言われることがあるけれど、居酒屋探偵DAITENは歌ってしまうのである。
お店で働いている女性が出勤してこられた。以前に来た時も働いていた方であった。
早い時間は歌う人も少ないようである。ちょうど常連のお二人が新たに入ってこられた。急いでカウンターの上のものをどかして席を譲り、マスターにお勘定をお願いした。
お勘定は1,700円であった。6時から7時まで1時間ほどの滞在。最近は大箱の店よりもこじんまりとした店、店主の顔が見える店が良いと思う。有名になったり、変に大きくなると、つまらなくなってしまうお店が多い。
長いつき合いを予感させる店であった。
※ ※ ※
追記
後日再び訪問。最初の一人として入店。やがて先輩の皆さんが次々に出動。そのパワーに圧倒されつつ、あっという間の楽しい1時間半。後からこられた先輩たちに席を譲って退店。満席となる。遅い時間はカラオケタイム。やきとりを食べながらマスターと話したい方は口開け2時間ほどがチャンス。
※ ※ ※
追記
横浜で飲んだ帰り、夜遅くに寄ってしまった。最近は2軒から4軒ほどはしごをした後、こちらにおじゃましてしまうことが多い。
この日もマスターから「今日はうちが何軒目ですか?」と聞かれてしまった。
「今日は少な目で3軒目」ですと答える。
ここのカラオケ機器は音が良く、大きな画面が3つもあり、下手なスナックよりも歌い易いのである。判定機があって点数の末尾がその日のラッキーナンバーになると、一曲サービスとなる。2枚ほどサービス券が出た。ラッキーである。数曲歌い、帰宅してよく眠ることができた。(2010.10.21)
追記
2012年2月に一時やきとり「京太」さんは閉店された。「乾杯横丁」の再開発の為である。
やがて、9ヶ月ほどの時がたって、2012年12月から乾杯横丁だった場所の端に辺りに新しい建物を建て、カラオケ酒場「京太」として営業再開された。
雪谷大塚 やきとり「京太」
住所 東京都大田区雪谷大塚町7-13
電話 ?
定休日 日曜日
営業時間 18:00~01:00
交通 東急池上線雪谷大塚駅下車徒歩2分。
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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