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蒲田 やきとり「よしたか」

居酒屋探偵DAITENの生活 第348回 2010年6月27日(日) 【地域別】  【時間順】



蒲田 やきとり「よしたか」


  やきとりよしたか外観

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 日曜日である。蒲田駅に降り立ったのは午後5時過ぎであった。それから蒲田駅西口側の路地裏を巡り歩き、さらに西に向かった。右にカーブする東急池上線の踏切を渡り、直角に左に曲がると、今度は東急多摩川線の踏切を渡った。
 やがて、環状八号線に出た。新蒲田一丁目という交差点である。交差点の向う側に小さな商店街が見え、しばらく歩くと右手に豆腐店があった。豆腐店の前辺りで少し先の赤提灯に気づく。赤提灯の場所に行ってみると、そこは六叉路になっていた。六叉路の一角の三角地に3階建のビルがあり、その一番鋭角になっている部分の一階にその店はあった。2階部分に付けられた看板に「炭火やきとり よしたか」と書いてある。店主の方の名前であろうか。

 東側の右手に入口があり、左手の窓口から持ち帰りのやきとりを売っている。私が通り掛かった時もちょうど男性の方が一人やきとりが焼き上がるのを待っている様子であった。そこで、周辺を散策してみることにした。近くには洋食屋やたこ焼き店などもあった。もどってみると、店の中も外もお客さんがいなかった。
 暖簾をくぐって中に入った。左手に6席の一直線カウンターがある。一番奥から2番目の席に座った。カウンターの端にもう一つ椅子が置いてあり、本来は7人掛けのようである。
 カウンターの中は調理場。壁に面して焼き台があり、冷蔵庫が置いてあった。店の一番奥、建物の西南側に裏口があり、そこから良い風が入り込んでくる。冷蔵庫の上のテレビでは、ちょうど日本テレビの「笑点」が始まっていた。

 何を飲もうかと思案していると、年輩のご常連の方が入ってこられた。常連の方とマスターのお話の間をぬって生ビール(450円)をお願いする。最近は、「プリン体」が恐いのでビールは出来るだけ止め、プリン体の少ない発泡酒や第3のビールを飲むことが多い。しかし、暑い日にはついつい「生」を飲んでしまうのである。
 焼き物をお願いした。なんこつ(120円)、ぼんじり(150円)、やきとり肉(120円)、はつ(100円)を各一本ずつ頼んだ。
 やきとりの文字の下の「肉」の文字が謎であった。

 「笑点」ではWヤングの漫才をやっていた。懐かしい。漫才ブーム以前に活躍したWヤングは本当に面白かった。「やすしきよしが最も恐れる漫才コンビ」と呼ばれたそうである。ある理由から現在はメンバーが一人代わっている。この時のことはよく覚えている。
 外はまだ明るい。日曜日、テレビで「笑点」をやっている時間に酒場にいられることが楽しい。今日の「笑点」第2222回であるという。福岡市からの中継であった。

 御夫婦が入ってこられた。御主人がハーフサイズの白ワイン(1,000円)を頼み、馴れた様子でよどみなく次々と食べ物の注文をしてゆく。様々な店を探して彷徨い歩く居酒屋探偵には出来ない技である。

 2杯目は清酒(400円)をお願いした。親父らしく「ひや」のコップ酒を飲んでいる。それなのに、何故か今日は赤いカラージーンズに赤いTシャツを着て、フード付のパーカーを羽織り、野球帽も被っている。いつもと違う妙な変装だった。

 御夫婦の焼き物が次々に運ばれてくる。
 「ししとう、辛いのが当たったらごめんなさいね」とマスター。
 奥様の方に辛いものが当たってしまった。
 「当たったわ・・・」と辛そうである。
 串焼きのお店ならではのやりとりであった。

  「笑点」の大喜利を見終わって、お勘定をお願いした。

 午後5時30分から6時まで30分の滞在。1,540円であった。

 住宅街を歩いてゆく。しばらく歩くと蒲田から六郷土手行きのバスが通る道に出た。そこに、味わい深い外観の古い「食堂」を発見した。入ってみたいという衝動を抑え、再び歩き始めた。自分の「分野」とは少し違うと思ったからである。


 (つづく)


蒲田 やきとり「よしたか」
住 所 東京都大田区新蒲田2-1-13
電 話 ?
定休日 ?
営業時間 ?
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩10分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩10分。


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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蒲田

Comments 4

居酒屋探偵DAITEN

Re: 笑点の幸せ

happy_thursday 様

居酒屋探偵DAITENです。
コメントありがとうございます。

> 日曜の夕方、テレビに笑点を流して飲むビールは、
> なぜかとても幸せに感じるのです。
> 子供の頃、父がそうしていました。
> あれから30年。
> いま自分が同じ感覚になっているのでしょう。
> 父が死んで25年。
> いろいろ思いながら真似をしてしまいました。

私の父も亡くなって39年になります。
「笑点」は44年前にすでに放送を開始しているので、
ビールを飲む父の膝にのってテレビを一緒に見たのだと思います。
親子二代、三代でこのようなことがおきる番組は「笑点」以外にありませんね。

日曜日の夕暮れ時、「笑点」という番組は家族の幸せの象徴でしたね。
テレビそのものも食卓のある場所に1台しかありませんでした。
その為、お父さんと子供達はお母さんの作る夕飯が出来るのをテレビを見ながら待っていました。
「日曜日くらいは贅沢をしよう」と出前を取った時は、
お母さんも一緒にテレビを見ていたかもしれません。
さらに、野球中継の前が「笑点」ですからお父さんたちは
テレビの前にスタンバイしていたのでしょうね。

今後もコメントよろしくお願いします。

  • 2010-06-30 (Wed) 09:52
  • REPLY
happy_thursday

笑点の幸せ

こんばんは。
あまり部屋で飲むことはないのですが、この日は
私も「笑点」を狙い、部屋で缶ビールでやってました。
日曜の夕方、テレビに笑点を流して飲むビールは、
なぜかとても幸せに感じるのです。
子供の頃、父がそうしていました。
あれから30年。
いま自分が同じ感覚になっているのでしょう。
父が死んで25年。
いろいろ思いながら真似をしてしまいました。

居酒屋探偵DAITEN

Re: No title

はまちゃん様

居酒屋探偵DAITENです。

> ここって蓮沼から環8越えた辺り?ですよね。
> 日曜も結構早めの時間から営業しているので気にはなってました。
> もう少し先に行き、電車車庫の辺りにひっそりとおでん屋さんがあり気になっています。。。

その通りです。まっすぐ歩けば電車庫の端に出ます。
住宅街にポツンとある飲み屋さんは、思いの外、周辺住民に愛されて長続きしている
お店が多いですね。駅近くよりも家賃が安いという理由もありますが・・・。
少し先のたこ焼き屋さんも飲めるようです。そのおでん屋さんも気になりますね。

  • 2010-06-29 (Tue) 12:33
  • REPLY
はまちゃん

No title

DAITEN様

ここって蓮沼から環8越えた辺り?ですよね。
日曜も結構早めの時間から営業しているので気にはなってました。
もう少し先に行き、電車車庫の辺りにひっそりとおでん屋さんがあり気になっています。。。