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街に小さな光を~日本の再生に向けて~

 街に小さな光を

  ~日本の再生に向けて~

 2011年3月11日(金)午後2時46分に起きた「東日本大震災」の後、我が国に様々なことが起き続けている。
 一日に何度も起こる余震、計画停電、計画停電に伴う交通の乱れ、流通の為に必要な燃料の不足、買い占めによる一時的な物不足、福島第一原子力発電所の度重なる事故、放射能漏れ、放射能漏れによる食品の汚染、さらには、水道水の汚染・・・。
 多くの「不安」が我々の上に、今、折り重なるように降ってきている。
 それでも「現場」では、命がけの戦いが続いている。

 報道を見れば、被災地からは「悲しみ」が日々押し寄せてくる。そして、そこでの毎日の戦いを知る。被災地から遠い場所にいて何も出来ない無力感に満たされ、何もしないことに罪悪感を感じる。そんな、一市民の一人に過ぎない自分。
 それでも、節電をして、義援金を寄付金箱に投入する。それで少しホッとする。
 逃げ出す先もない、ここにいて、ここで働き続けることしか方法がない。そんな自分。

 今、我々に出来ることは、生き続けること。
 眠って、起きて、働いて、稼いで、食べて、飲んで・・・そして、また眠る。それを止めることは出来ない。
 いや、それを止めてはいけないと思う。
 「経済活動」を止めてしまえば、被災地に送る物資を産み出すことも出来ない。働いて稼がなければ義援金を寄付することもできない。だから止まってはいけないと思う。

 商店街を歩いてみた。
 照明が落とされている。なんとなく寂しいと感じる。でも、それも馴れてしまえば、かえって味わいがあってよいかもしれない。過剰な明るさはもういらない。巨大な広告塔など、実はそれほど見てはいないのではないだろうか。ネット広告やテレビ広告を見て、さらに、何か商品を選ぶ時はインターネットで検索をする。
 
 街に光をとりもどしたいと思う。
 しかし、あの明るい広告や不必要な照明をもう一度つけて欲しいとは思わない。
 過剰な灯りの為に「危険」が伴うのはごめんである。
 
 防犯について十分に配慮しながら、街灯、マンションの階段や通路の照明等は、センサーで人を感じ、自動的に点灯消灯する物に替えるべきである。
 「居酒屋」の赤提灯が目立つには、そこまで行く道のりは少し暗い方が良い。「闇」があってこそ「光」がひきたつのだ。
 「居酒屋」の照明は、いわゆる「裸電球」でなくても良い。暖色の電球型LED照明に切り替えた「居酒屋」のカウンターでも十分に味わいがある。
 
 全員が同じ時間に通勤通学をする必要もない。コアタイムをもうけてフレックスタイムを推進すべきである。
 早朝出勤組の人は、退社後、明るいうちから開店している「大衆居酒屋」に行くのもよい。
 お金に余裕のある方は御自宅に太陽光発電の装置を用意すれば「停電」を免れることが出来る。
 移動には「徒歩」か「自転車」が一番である。
 このようなことはすでに多くの方々がおっしゃっており、はじめていらっしゃる方も多い。
 あとは、一人一人が自分の出来る範囲で何かを変えてゆくしかない。
 
 日本の再生に向けて、今まで持ってきた価値観を切り替えるべき時だと思う。
 街に小さな光をとりもどしたい。
 
 
 
                          2011年3月24日

                             居酒屋探偵DAITENこと新岳大典



 追記1 人感センサー付LED電球というものが発売されている。玄関灯や庭を照らす電灯をこれにすれば、簡単に省エネできる。私も実際に家電量販店で現物を見たばかりである。


 追記2 日本酒造組合中央会のサイトでは今回の震災で被災した蔵元に対する義援金を受け付けているとのこと。



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※2011年3月25日 700,000カウント通過 感謝...

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Comments 4

新岳大典

Re: ありがとうございます

happy_thursday様

居酒屋探偵DAITENです。

> 本文には相変わらず唸ってしまうほど同感、共感を
> 覚えます。
> 普段から不要な派手な下品な照明が多すぎます。
> 明かりの少ない道も良いものです。
> 照明無しの京急に乗りましたが、私は毎日これでも
> 良いと思いました。

今まで、理不尽なクレーマーが横行して、社会全体が変になっていたのでしょうね。
今、例えば「電車の中で本が読めないから照明をつけろ」などという愚かなことを言う人はいないでしょう。

>
> >日本の再生に向けて、今まで持ってきた価値観を切り替えるべき時だと思う。
>
> これはさすが、達観だと思いました。
> 例えば節電にしても、天は何か、我々に多くを
> 諭している気がしてなりません。

私は、宗教にもイデオロギーにも関係の無い人間ですが、まったくその通りだと思います。
「天からの声なのでは・・・」こう感じている方は多くいらっしゃると思います。
私達が必要なのは「電力」であって「原発」ではないのです。
こんなに大きな「本末転倒」も他に無いのではないかと思います。

>
> >それぞれのお気に入りの居酒屋に行きましょう。
> >そして、亡くなった方々の冥福を祈りながら東北の酒蔵の酒を飲みましょう。
> >「経済活動」です。
>
> これは立派な支援になりますね。
> なにも現地に行く必要は無いのです。
> 何を送ろうか慌てることは無いのです。
> 被災地の物を購入、消費する・・・そんな、目の前にある
> 簡単なことに気がついて、少し気分が軽くなってきました。
> 正直言って、そのような簡単なことにも気づかぬほどに、
> 買い占め等の報道に呆れ、現地の実情に滅入っていたりしました。
> ありがとうございます。

こちらこそ、ありがとうございます。
いただいた言葉、力になりました。

目の前の危機がまだ去っていない中で、これから起こる様々な危機を考え、
我々が保たなければならないこと、それは「正気」です。

これから何十年もかかるでしょうが、自然と共に生きていた頃の「日本人の正気」を取り戻すことがなによりだと思います。


happy_thursday

ありがとうございます

こんにちは。

本文には相変わらず唸ってしまうほど同感、共感を
覚えます。
普段から不要な派手な下品な照明が多すぎます。
明かりの少ない道も良いものです。
照明無しの京急に乗りましたが、私は毎日これでも
良いと思いました。

>日本の再生に向けて、今まで持ってきた価値観を切り替えるべき時だと思う。

これはさすが、達観だと思いました。
例えば節電にしても、天は何か、我々に多くを
諭している気がしてなりません。

>それぞれのお気に入りの居酒屋に行きましょう。
>そして、亡くなった方々の冥福を祈りながら東北の酒蔵の酒を飲みましょう。
>「経済活動」です。

これは立派な支援になりますね。
なにも現地に行く必要は無いのです。
何を送ろうか慌てることは無いのです。
被災地の物を購入、消費する・・・そんな、目の前にある
簡単なことに気がついて、少し気分が軽くなってきました。
正直言って、そのような簡単なことにも気づかぬほどに、
買い占め等の報道に呆れ、現地の実情に滅入っていたりしました。
ありがとうございます。

新岳大典

Re: No title

ミカド様

居酒屋探偵DAITENです。

> 仰る通りであります。

ありがとうございます。
たくさんの方々が思っていらっしゃるだろうことをちょっと書いてみました。

それぞれのお気に入りの居酒屋に行きましょう。
そして、亡くなった方々の冥福を祈りながら東北の酒蔵の酒を飲みましょう。
「経済活動」です。

  • 2011-03-25 (Fri) 15:38
  • REPLY
ミカド

No title

仰る通りであります。

  • 2011-03-25 (Fri) 15:03
  • REPLY