居酒屋探偵DAITENの生活 第446回 2011年9月18日(日)
【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】千鳥町 居酒屋「じゃんぼ」

←クリックお願いします。
↓電子書籍の作成と販売が出来るサイト

←
新岳大典作小説無料公開中。「新岳大典」で検索してください。 探偵事務所で捜査会議 探偵事務所と呼んで週に何回か顔を出している東急池上線の雪谷大塚駅近くの
BAR「OVAL」の
Mマスターとは、毎回、城南地区の居酒屋やBARの情報を交換している。
現在上映されている
映画「探偵はBARにいる」が作られる前から
居酒屋探偵は
BARにいたのである。
先日も、毎回食べるので勝手に
「定食」と呼んでいる
ある食べ物(写真)を食べ、うまい生ビール(レーベンブロイ)を飲みながら常連の皆さんを交えて、城南地区のいろいろなお店の話になった。

←「定食」と勝手に呼んでいる食べ物。因みにピザではない。
そのうち、お互いに一度行ってみたいと話し合いながらまったく訪問が実現できなかったお店の話になる。
Mマスターも私も、過去に何度もそのお店の前までそれぞれ行ってみたのである。
春の気候の良い頃に、入口が少し開けてあって、中をのぞくことが出来た。午後の2時頃の話である。ところが昼間から満席で入れそうもなかったのである。
Mマスターも同じようなことがあったと聞いていた。
「千鳥町に日曜日の昼間からやっている居酒屋がある」という話は、ずいぶん前から聞いていた。
ついに、その現場へ行ってみることになったのである。
※ ※ ※
そして、現場へ 数日後の日曜日である。
Mマスターと待ち合わせたのは
BAR「OVAL」の最寄駅雪谷大塚の改札であった。
池上線の蒲田方面の電車に乗り、三つ目の千鳥町駅で降りた。蒲田方面の改札を出ると、踏切を渡らず、前の道を渡り、次の池上駅に向かって大きく左にカーブする線路沿いを歩くと、すぐ左手にその店はあった。
黄色いテントの下に「味自慢居酒屋」と書かれた青い暖簾。「呑み処、食べ処、居酒屋」と書かれた赤提灯。外の白いアクリル看板には
「酒処じゃんぼ」とある。
思い切って表の戸を開けてみた。L字カウンター席が左手前から右手奥にかけてある。9人くらいが座れるだろうか。カウンターの左端2人分空席があった。右手の方の席にたくさんの方が座っていらっしゃる。さらに、右手の壁際に二人用テーブル席が二つ。そのテーブル席も満席であった。
カウンターのカップルの方が右に一つ動いてくださり、カウンターの左端に
Mマスターと二人並んで座った。
L字カウンターの中は調理場。そこに
ママさんらしき方がいらっしゃる。さらに、もう一人の女性。その女性がおしぼりを出してくれた。
飲物は、私が
レモンサワー(350円)、
Mマスターが
生ビール(450円)を頼んだ。
お通し(300円?)は事前情報の通り、
「カレー」であった。ジャガイモや人参が入った家庭的なカレーである。御飯を別に注文したくなる。壁を見ると
ライス(200円)という短冊が貼ってあった。
入って右手の液晶テレビの下辺りにホワイトボードのおすすめメニューがある。その中から選んだ。
「
豚バラチャーシューと
なすみそ、お願いします?」と
Mマスター。
「
なすみそ?、そんなのあったかなあ」とママさん。
「書いてありますよ」
「あっ、本当だ。」
店内大爆笑である。ここからママさんの調理をしながらの
「トーク・ショー」が始まった。
豚バラチャーシューも
なすみそも価格は350円であった。
豚バラチャーシューがすぐに出てくる。量もあってよいつまみになる。
さらに「ああ、あったわ」といいながら見せてくれたのは
「しろなす」というナスであった
巨大である。コダマスイカくらいのサイズであろうか。
ビニール袋に入ったその
しろなすをテーブル席の常連の方が立ち上がって手にとる。
「すごいねえ」といいながら他の常連の方々に見せ、手元に置いて、そのまま話に夢中になってしまう。
すると「返してよ!」とママさん。また大爆笑である。
調理が始まった。鍋の中で炒められているのが解る。
「どんな感じに出来るの、みせてよ」
「だめ~」
「注文すればいいんだよなあ」
「だって、1個しかないもん」。また大爆笑である。
「にんにく入れますかあ?」と聞かれる。
「どうします?」と
Mマスターが私に聞いてくれる。
「今日は休みの前の日なので、是非入れてください」と私。
「キスしないんなら大丈夫だよ~」。どなたかが定番ギャグをおっしゃる。
「日曜日は何時くらいからやってるんですか?」と
Mマスターが
ママさんに聞く。
「8時くらいからかなあ」
「すごいですねえ・・・」。
Mマスターと二人で顔を見合わせる。
女性が私の手元を見ていて、私がカレーで少し手を汚すと、追加のおしぼりを出してくれる。
ママは「カレー辛くなかったですか?」と気にしてくれる。
常連客同志の会話も面白い。
Aさん「明日はどうするの?」
Bさん「明日はCちゃんとデート」
Cちゃん「そうなんだあ、知らなかったあ~」
また、爆笑が起きる。こんな感じである。
2杯目として、
シークァーサーサワー(350円)を頼んでみると、ちょうど切らしてしまったそうで、
かぼすサワー(350円)にした。
Mマスターは、
うめサワー(350円)である。
チューハイに生の
「かぼす」が付いてくるのだが、これがもしかしたら
「すだち」かもしれないそうである。
「どっちだか解らないよ~」とママが言うと、また爆笑である。
なすみそが出てきた。お皿に山盛りのすごい量である。
皿をもちあげて、店内の皆さんに見せた。また盛り上がるのである。
「そりゃ、量が多すぎるよ」
「半分でいいんじゃないの」
なすみそ一皿でずいぶんと盛り上がった。
普通のなすとは違い、ウリに近い感じである。食べごたえがあって美味しかった。
残念なのは、量が多すぎて他のものが食べられなくなってしまったことだろうか。
こちらのお店のメニューは全体的に量が多いようである。
「それで、店名がじゃんぼなんですかねえ?」と
Mマスター。
午後3時近くなった。お店の女性の方が帰る時、「また、どうぞ~」と声を掛けてくれる。
そこへ、こちらのお店の
マスターが帰ってこられた。大きな人である。因みに常連の女性は、
パパさんと呼んでおられた。
何しろ、今日は朝8時からやっていたのである。ママさんはここで交代だ。
「今度きたら、また頼んでくださいねえ」と声をかけてくれる。
ここで、ママさんの
トークショーは終了。
すると、それまでいた方々が区切りをつけて帰ってゆかれる。
静かなマスターと、後からやってくる常連の方々とで、また違う雰囲気のお店となった。
3杯めは、
Mマスターがウイスキーの
ハイボール(400円)、私はマッコリ(350円)にした。
2時15分から3時30分まで1時間15分ほどの滞在。お勘定をお願いすると、2人で3,550円であった。
また、日曜朝の楽しい
「ママさんのトークショー」に来てみたいと思う。
外に出た、お店の外で
Mマスターが言った。
「マスターがでかいので、店名が
じゃんぼなんですかねえ?」
「どうですかねえ・・・」
「本人に聞けませんよね」
「そりゃ、聞き難いでしょ」
さて、それから向かったのは、
Mマスターの馴染みの街であった。
(つづく)
千鳥町 居酒屋「じゃんぼ」住所 東京都大田区千鳥1-19-10
電話 03-3752-6188
営業時間 月曜・火曜・木曜~土曜/17:30~24:00 日曜 朝方~24:00
定休日 水曜日
交通 東急池上線千鳥町駅より徒歩1分
ホッピー原理主義者とは?ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。
ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」は
こちら。
実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良の
SAKURA ACTING PLACE
コメント
新岳大典
居酒屋探偵DAITENです。
> そうですよね。取材って必ずしも良い結果だけでは無いですからね。常連客を考えたりすると…。
解っていただけて、うれしく思います。
まったく同じ場所・地区・お店を好まれているようですね。
共感をしていただきうれしく思います。過去の記事を見ていただければ
解ると思いますが、全部行ってます。
よくわかっていただけない方々に、よい雰囲気のお店をあらされてしまうのが心配です。
城南地区の良さをわかってもらいたい気持ちと、もっともリアルな東京ともいえる
城南地区をほおっておいて欲しいような・・・そんな気持ちが半々です。矛盾してますね。
さて、実名をふせていらっしゃるあのお店、これはもう居酒屋関係のブロガーの
間では有名な「地雷店」です。croquettepunchさんのブログを読んでいただけると解りますね。
そう、私は高いお金を不当にとるお店を「地雷店」と呼びます。
最初から高い料金をとるであろう雰囲気をもっているならよいのです。
高いお金をとられるのが好きな方もいらっしゃいますから・・・。
でも、見かけが安手のくせに・・・もう許せません。
お金のある人からお金をとるのは、経済活動として素晴らしいことです。
どんどんとってあげて欲しいと思います。
銀行に預けることもなく税金を払わずタンス預金をする人は非国民です(笑)。
まるでだまし討ちのような商売は・・・許せませんね。
さて、ついつい熱くなってしまいました。実はそういう人間でもあるものですから(笑)。
2011/09/24 URL 編集
たろう
2011/09/24 URL 編集
新岳大典
居酒屋探偵DAITENこと新岳大典です。
> さいとうの外観が気に入りまた行きました。酔った勢いで聞いたら取材は断ったって言ってました。
マスコミの取材をうけると、必ずしも良い結果を生まないことをお解りなのでしょうね。
あの「さいとう」のマスターならそうするでしょうね。
混雑時のお客さんの断り方も丁寧ですが厳しいものです。
私はマスコミの人間ではありませんがブログ掲載をしないことも多くあります。
お店の方から先に気がつかれてしまう場合は別ですが、自分からブログを書いているとか、
そういうことは絶対に言わないことにしています。
私は美味しいものを探して歩いている訳ではないのです。目的は別にあります。
そこにある人のつながり、コミュニティを壊さないように、ほんの少し見させていただき、
会話にちょっと参加させてもらい、静かに去りたいと思っているのです。
本来は、楽しく呑んでしゃべってしまう方なので、ちょっと我慢しているのですが(笑)。
いろいろ情報ありがとうございます。
2011/09/24 URL 編集
たろう
このお店もずいぶん魅力的ですね。
近くに行ったら寄ってみたいと思います。
さいとうの外観が気に入りまた行きました。酔った勢いで聞いたら取材は断ったって言ってました。酒場放浪記かどうかは聞いていませんが。城南区は吉田類さんのテリトリーではないので基本的にスタッフが決めて本番で吉田類さんが行ってる店がほとんどですから。でも城南区の酒場かなり放送されていますね。昨日吉田類さんの著者で酒場歳時記がありますが、そこに記載されていた酒場に行きました。魚介類が凄い安くて良かったです。ウニ箱で580円サザエ刺身300円ほとんど300円でボリュームありました。安いからと調子に乗ったら結構な金額になりましたが、考えて頼めば一人二千円で十分です。小さな店でかなり混んでいました。女将さんに聞いたら十年前にしょっちゅう吉田類さんが一人で飲みにきて、酒場放浪記の初期に取材したいと本人からオファーが何度かあったが断ったと言っていました。木場の夢乃家です。地元では人気ですがあまり知られていない隠れ家です。城南区から遠いですがメトロ270円区間なんで交通費は安いです。食べログに少ない口コミで載ってます。もし、そっちの方面に行く用事があれば河本
2011/09/24 URL 編集
新岳大典
居酒屋探偵DAITENです。
> 毎度です。
> ここは、良く前を通りますが、いつもご常連ばかりで、躊躇しちゃいますね。今度お付き合いをお願いします。
> この店から数軒蒲田よりに、新しい店ができましたね。(元は大勝軒)日本酒の種類が多そうですよ。
躊躇するのは仕方がありませんね。私も躊躇しましたから(笑)。でも入ってみると、楽しいお店でした。
もっと、恐いお店に入ったことがあります・・。ある世界の「プロ」の皆さんに囲まれながら、
やさしく提案され、カラオケを歌わされたなんてこともありました・・・。
教えていただいたお店はまだ確認しておりません。
城南地区に良い居酒屋が増えて欲しいと思っています。
2011/09/23 URL 編集
はまちゃん
ここは、良く前を通りますが、いつもご常連ばかりで、躊躇しちゃいますね。今度お付き合いをお願いします。
この店から数軒蒲田よりに、新しい店ができましたね。(元は大勝軒)日本酒の種類が多そうですよ。
2011/09/23 URL 編集
新岳大典
居酒屋探偵DAITENです。
コメントありがとうございます。
お解りとは思いますが、朝からやっているのは日曜だけです。
私達が二人で入れたのは運がよかったようです。
後から入口を開けて、入れずに帰った方もいらっしゃいました。
地元の常連さんがゆったり飲んでいるので、席がなかなか空かないと思います。
くれぐれもお一人での訪問をおすすめします。
朝に行くと他に代わりのお店が周辺にありません・・・。
今後ともよろしくお願いします。
2011/09/21 URL 編集
ちょびん
朝からやってる居酒屋さんって、素晴らしいですね〜♪
朝から呑みたくなったら、伺ってみます♪
探偵事務所で捜査会議も楽しそうですね♪( ^ ^ )
2011/09/21 URL 編集