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武蔵小杉 炭火焼鳥「くろちゃん」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第509回 2013年3月8日(金) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】




武蔵小杉 炭火焼鳥「くろちゃん」

  ~ 古典酒場好きは映画「ブレード・ランナー」が好き ~


  武蔵小杉「くろちゃん」

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 新丸子前回紹介したお店を出たRAM元帥と私は、東急線には乗らず、JR武蔵小杉駅を目指した。
 RAM元帥は武蔵小杉駅から帰り、武蔵小杉駅にOZAKI先生が来るからであった。
 しかし、OZAKI先生は現れない。RAM元帥と、そのまま改札で別れる。
 
 少しすると、背後でOZAKI先生の声がした。

 「あの、すみません。早く来てたんですけど、きっと、まだ飲んでいるかと思って、その辺をブラブラと・・・」

 ここからは、OZAKI先生と二次会である。お店が代わるだけではなく、飲む相手も代わるというのもめずらしいことかもしれない。飲み屋さんの梯子ではなく、飲み相手の梯子である。

 JR武蔵小杉の改札を出て左手に行き、左手の東急線方面ではなく、すぐ右手に降りる狭い階段を降りた。降りてみると、そこは東急線とJR線の間の新しい広場になっていた。
 
 そこに建っていたのは、「エクラスタワー武蔵小杉」という新しい複合再開発ビルであった。
 東急東横線・目黒線に現在ある1階改札とは別に、この施設直結の4階改札が出来るそうで、西側の39階の高層ビルには、スーパーマーケットや様々な店舗が入り、4階には川崎市立の図書館が作られ、東側の4階建ての駅前ビルにショッピングモールや医療モールもできるとのこと。

 武蔵小杉の街 ← 「エクラスタワー武蔵小杉」



 「エクラスタワー武蔵小杉」を見あげながら、東急東横線と目黒線の西側に広がる飲屋街を目指した。
 駅東側にもすでに高層マンション群が建っている。

 武蔵小杉の街
 ↑ 左からステーションフォレストタワー、ミッドスカイタワー、ザグランドウィングタワー。

 
 再開発計画図を見ると、かなりの数の高層マンションや商業施設がこれからも増えることになっている。
 川崎市の東側地区の中心、JR川崎駅西口が大きく変貌したように、川崎市の中心に位置する武蔵小杉周辺もさらに変貌をする。

 武蔵小杉の街

 そんな中、ほんの少しだけ残された「闇市的」飲み屋街に足を踏み入れた。 
 真新しい高層ビル群、そして、その足元の古い飲屋街、このまったく違うセンスの場所が共存している様が興味深いのである。
 特に新しい見方ではないとは思うけれど、やはり、リドリー・スコット監督の映画「ブレードランナー」で描かれた世界を思い出した。
 自分がそうであるからかもしれないけれど、古典酒場好きは、映画「ブレードランナー」が好きに違いないと思う。

 武蔵小杉の街

 「センターロード小杉」の北側の入口から入った。
 この小さな路地は、T字形をしていて、西側と東側にも入口がある。
 この東西の道の中央辺りに、今日の2軒目のお店はあった。炭火焼鳥「くろちゃん」である。
 「くろちゃん」の斜め前には、第354回で紹介したお店があり、何度も訪問しているけれど、「くろちゃん」を記事にするのは始めてである。

 OZAKI先生と二人で中をのぞく。

 「いい感じじゃないですかあ」
 「そうだね」

 入口を入ると左手にカウンター席が5席、カウンターの中は調理場である。右手にはテーブルがたくさん置かれている。テーブルとテーブルの間隔は狭い。
 入って右手の一番端の席に座った。店内には男女のグループ客、男性グループ客、カップルと、様々な方々が座っている。どちらかといえば、服装はカジュアル。

 まずは、キリンラガー大瓶(530円)。私としては本日の2回目、OZAKI先生にとっては1回目の乾杯である。

 つまみは、備長マグロ切り落とし(500円)、うど酢(400円)、高菜の油炒め(300円)を頼んだ。

 「高菜、予想外の多さですね」とOZAKI先生
 「塩分が強いから、白い御飯と一緒に炒めて炒飯にして欲しいねえ」と私。

 ビールがすすむ高菜である。すぐに、焼酎お湯割(300円)に切り替えた。

 OZAKI先生と会い、二人だけで飲むと、ついつい昔話になってしまう。歳をかさねたからではない、若い頃からそうであったように思う。

 OZAKI先生は、うずらの卵好きである。うずら串(100)を2本と、ねぎ焼(100)を2本、頼んだ。さらに、シューマイ(400円)もお願いする。

 OZAKI先生お湯割(300円)に切り替える。
 
 以前から会うたびにでる、新丸子のスタジオで音楽で遊ぼうという話にまたなった。お互いに忙しくなかなか実現できない。

 すでに11時近くなっていた。
 毎日、朝になって眠る生活をしているOZAKI先生にとっては、晩ご飯の時間である。
 ゆえに、焼おにぎり2個(300円)と納豆天(350円)を頼んだ。
 味噌汁がついてきた。

 「味噌汁はいいですね」
 「ラーメンでしめる気分にはならないよね」
 「身体に悪いですから・・・」
 
 ラーメン関係の御商売の方々には申し訳ないけれど、半世紀ほど生きてしまった我々としては。

 「しめは、ラーメンよりも一杯の味噌汁である」

 午後11時で「ラスト・オーダー」となった。

 「先にお勘定をお願いします」と言われ、お勘定を済ませる。4,750円である。

 ふと、気づけば、店内に流れる曲は、

 中島みゆき作詞・作曲/研ナオコの歌で「あばよ」であった。

 「明日も今日も 留守なんて みえすく手口 使われるほど 嫌われたなら しょうがない 笑ってあばよと 気取ってみるさ」

 閉店時間である。単なる偶然か、意図的なのかは不明だ。

 午後10時から11時20分まで1時間と20分の滞在。

 JR武蔵小杉の改札でOZAKI先生と別れ、ぶらぶらと街を歩く。独りである。

 (了)


武蔵小杉 炭火焼鳥「くろちゃん」
住所 神奈川県川崎市中原区小杉町3-430-1 千里ビル1F
定休日 日曜日
営業時間 平日11:30~23:30/祝日14:30~23:30
交通 東急東横線・目黒線武蔵小杉駅南口徒歩1分/JR武蔵小杉駅改札より徒歩3分


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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