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居酒屋探偵DAITENの「がっかり録」第19回/守るべきこと・・・

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの「がっかり録」第19回    【地域別】 【時間順】 【がっかり集】



 守るべきこと・・・・


 「居酒屋」とは、酒と食事を楽しむ為の場所である。
 そして、庶民としては、出来るだけ低い予算で飲める店に入りたいのは当然である。
 しかし、「居酒屋」に求めるものは価格だけではない。
 こころよく飲める店を選びたいものである。
 やはり、感じさせてもらいたいものはお店の側の「誠実さ」だ。

 ある街でのこと。
 小さなお店があった。
 食材を選びメニューをひとつひとつ作って、酒を選び、地道な商売を続けてきたのである。
 居抜きの地味な店構えで、従業員も使わず、常連客を少しずつ獲得してきた店である。

 ある時、隣接地にずっと規模の大きな店が出来た。
 その店は、前述の小さな店の店名と自分のところの店名を並べて掲げて、同じ酒の価格を一覧で表示した看板を出した。自分の店の方が安いことを示したかったようである。
 小さな店の店主は意気消沈した。まさに「がっかり」である。

 全国展開する巨大居酒屋チェーン相手に価格競争を挑むというのならば、まだ解るような気もする。
 しかし、相手は一軒の小さなお店である。
 そういう看板を思いついて、相手の店の前に掲げてしまう。
 そんな方法をどうして思いついてしまったのだろうか。
 不可解である。

 守るべきことがやはりある。 
 
 
   ※  ※  ※


 前回で紹介したお店が399軒目となった。
 つまり、次の紹介店が400軒目ということになる。足かけ8年の月日がかかってしまった。
 読んでくださる読者がいらっしゃる限り、できるだけ続けてゆきたいと思う。
 まるで、小さな居酒屋のように・・・。

   ※  ※  ※

 追記
 その後、この誠実さを欠いたお店は、地元の方々に受け入れられることもなく撤退した。
 そして、地道な商売を続けてきたお店は今でも盛況である。


 過去の文章は、「がっかり」集へ。

 前回の居酒屋探偵DAITENの「がっかり録」へ 

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