蒲田 立飲み「たわら屋」新店舗
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第552回 2014年3月21日(金) 【地域別】 【時間順】 【がっかり集】
※2014年3月10日 1,260,000カウント通過。感謝!
蒲田 立飲み「たわら屋」 新店舗
~ 移転再開した歴史ある立ち飲み店で席がないのに特等席 ~

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春分の日の夕方、様々な用事を済ませた後、蒲田へ向かった。
蒲田は立ち飲みのお店が多い街である。「居酒屋探偵DAITENの生活」で紹介したお店の中で現存するお店が10軒ほど。その中でも集中している地域が三つある。一つは、西蒲田の東急池上線と東急多摩川線の蒲田駅のガードの北側のバーボン通り周辺地域、蒲田四丁目の現在再開発が進んでいる京急蒲田駅西側地域、そして、蒲田五丁目のJR京浜東北線の蒲田駅から京急蒲田駅方面に中央通りという商店街を少し歩いた辺りJR蒲田東側地域の三つである。
その中でも京急蒲田駅西側地域に、蒲田で最も歴史のある立ち飲み店が2013年の1月末まであった。立ち飲み「たわら屋」さんである。私も2010年5月13日の第337回で紹介している。
2013年1月末の再開発に伴い閉店した後、移転先として選ばれたのは、前述のJR蒲田東側地域であった。そばには、蒲田でも有名な立ち飲み店、立呑処「ちょっと酔ってこ きらら」、立ち飲み「かるちゃん」、立ち飲み「さしみや五坪」の3軒がある。
実は新しい「たわら屋」さんの開店前、工事をしている時、偶然に現場を外からのぞいたことがあった。カウンターの高さで、すぐに立ち飲み店が出来ると解った。現場の方に聞いてみようと思ったけれど、その時は忙しそうな様子なので遠慮した。
しばらくして、そのお店が立飲み「たわら屋」さんであることが解り、開店後に来てみたのだけれど、時間が早すぎて開店前であったり、とても混んでいたり、2回ほど入れなかった。今回が3回目である。

昔のお店とはまったく違う雰囲気、落ち着いた色調の外観は「昭和」を飛び越えて「時代劇」のセットの雰囲気か。
丈の短い縄のれんをくぐって左手の入口から入ると、すぐ左手の壁に5人ほどは立てるかもしれない変わった形をした立ち飲みカウンターが作ってある。正面奥は調理場、その手前に5人ほどが立てる立ち飲みカウンター。その一番右端に立った。
その位置はちょうど店内の中心に位置しており、調理場右手に立つお店の女性に何か頼むのにもちょうどよく、左腕をちょっとカウンターに載せて、右手で何か飲みながら、右手の高い位置に取り付けられた大画面の液晶テレビを見るのもよい。「席が無いのに特等席」である。そのテレビの下に1つ、入口を入って右の窓際に2つ、それぞれ、周囲に6人ほどが立つことの出来るテーブルが並ぶ。
先客の方は5人ほど。それぞれ離れて立っておられる。
フロア担当の女性にホッピー黒氷なし(300円)をお願いした。
以前のお店の時と同じように、ここのホッピーはグラス一杯の焼酎をジョッキに入れて、そこにホッピーを投入、作って出してくれるタイプ。因みに残ったホッピー瓶の中身は、女性の方がちゃんと炭酸を密閉してヌケを防ぐシズラーで止めてしまうので、次の方の分となる。
おすすめのボードメニューのしめ鯖(380円)は最後の一つであったらしく、注文を受けると女性の方がボードの値段の部分だけ消してしまう。
すると、常連さんが「次に頼もうと思っていたんだよなあ」とのこと。申し訳ないが、私は運がよい。
きつくしめたしめ鯖であった。酸っぱさを楽しむ。
比較的若い男性が「ハイボール、一つ」と頼まれた。
するとフロアの女性が「ハイボールは焼酎とウイスキーがあるんですけど」とおっしゃる。
「ウイスキーの方でお願いします」とのこと。
一時、若い人たちはウイスキーのハイボールなど飲まなかった。ハイボールといえば酎ハイのことであると思っている人も多かった。
その後、サントリーがウイスキーの販売量を復活拡大させる為に行ったコマーシャルやキャンペーンの効き目もあり、ハイボールは再びウイスキーのハイボールが定番という人が増えてきたに違いない。
しかし、こちらのお店では来店する年齢層も高く、「ハイボールは焼酎」という方も多く、念のため聞いているのに違いない。
カウンターの上には最低限の調味料と一緒に、きちんと丸められたタオル状のものがトレーにのって置いてある。一瞬、「おしぼりかな?」と思ってしまった。実は、おしぼりではなく台布巾であった。御注意のほど。しかし、これは、私のただの杞憂に違いない。
2杯目は緑茶割り(300円)を頼むことにした。
「あの、緑茶割り、お願いします」と私。
「氷なしにします?」と女性。どうやら、飲み物に氷を入れない人だと思われたようである。
「それじゃ、氷少しで・・・」と、私。
「氷少しですねえ・・・はいどうぞ」と、渡される。
気を遣ってくれているのである。実際、お腹を冷やさない方が良いのである。
焼き物を頼むことにした。かしら(130円)は売り切れとのこと。
とり(100円)2本とハツ(100円)1本を塩で頼んだ。
テレビは金沢の酒蔵、福光屋さんの銀座の直営店で販売している甘酒の話題であった。「飲む点滴」と呼ばれる、酒蔵仕込みの本格甘酒であり、お腹にも良いらしい。
六時半を過ぎると常連さんがどんどん登場された。そして、前述のテレビ前の常連テーブルへ。
牛ロースの焼肉(380円)というメニューもある。常連の方が頼む。すると、また、ヤマとなった。因みにヤマは、居酒屋用語で売り切れのこと。寿司店では山でとれるので笹のことをヤマというらしい。
また、別の方が「頼もうと思ったのに・・・」とおっしゃる。面白い。
薩摩美人お湯割り(350円)を頼もうと思い、迷いながらもお勘定をお願いした。
午後6時15分から6時45分まで30分の滞在。お勘定は1,280円であった。
外に出る。寒い。芋焼酎のお湯割りを飲まなかったことを少しだけ後悔する。
※ ※ ※
追記 ブログを作り始めて8年、始めてプロフィール写真を載せました。あわせて、プロフィールの文章も追加しました。

蒲田 立飲み「たわら屋」
住所 東京都大田区蒲田5-19-9
電話 03-3736-1515
定休日
営業時間 16:00~23:00
交通 JR京浜東北線蒲田駅東口徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE
居酒屋探偵DAITENの生活 第552回 2014年3月21日(金) 【地域別】 【時間順】 【がっかり集】
※2014年3月10日 1,260,000カウント通過。感謝!
蒲田 立飲み「たわら屋」 新店舗
~ 移転再開した歴史ある立ち飲み店で席がないのに特等席 ~




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春分の日の夕方、様々な用事を済ませた後、蒲田へ向かった。
蒲田は立ち飲みのお店が多い街である。「居酒屋探偵DAITENの生活」で紹介したお店の中で現存するお店が10軒ほど。その中でも集中している地域が三つある。一つは、西蒲田の東急池上線と東急多摩川線の蒲田駅のガードの北側のバーボン通り周辺地域、蒲田四丁目の現在再開発が進んでいる京急蒲田駅西側地域、そして、蒲田五丁目のJR京浜東北線の蒲田駅から京急蒲田駅方面に中央通りという商店街を少し歩いた辺りJR蒲田東側地域の三つである。
その中でも京急蒲田駅西側地域に、蒲田で最も歴史のある立ち飲み店が2013年の1月末まであった。立ち飲み「たわら屋」さんである。私も2010年5月13日の第337回で紹介している。
2013年1月末の再開発に伴い閉店した後、移転先として選ばれたのは、前述のJR蒲田東側地域であった。そばには、蒲田でも有名な立ち飲み店、立呑処「ちょっと酔ってこ きらら」、立ち飲み「かるちゃん」、立ち飲み「さしみや五坪」の3軒がある。
実は新しい「たわら屋」さんの開店前、工事をしている時、偶然に現場を外からのぞいたことがあった。カウンターの高さで、すぐに立ち飲み店が出来ると解った。現場の方に聞いてみようと思ったけれど、その時は忙しそうな様子なので遠慮した。
しばらくして、そのお店が立飲み「たわら屋」さんであることが解り、開店後に来てみたのだけれど、時間が早すぎて開店前であったり、とても混んでいたり、2回ほど入れなかった。今回が3回目である。

昔のお店とはまったく違う雰囲気、落ち着いた色調の外観は「昭和」を飛び越えて「時代劇」のセットの雰囲気か。
丈の短い縄のれんをくぐって左手の入口から入ると、すぐ左手の壁に5人ほどは立てるかもしれない変わった形をした立ち飲みカウンターが作ってある。正面奥は調理場、その手前に5人ほどが立てる立ち飲みカウンター。その一番右端に立った。
その位置はちょうど店内の中心に位置しており、調理場右手に立つお店の女性に何か頼むのにもちょうどよく、左腕をちょっとカウンターに載せて、右手で何か飲みながら、右手の高い位置に取り付けられた大画面の液晶テレビを見るのもよい。「席が無いのに特等席」である。そのテレビの下に1つ、入口を入って右の窓際に2つ、それぞれ、周囲に6人ほどが立つことの出来るテーブルが並ぶ。
先客の方は5人ほど。それぞれ離れて立っておられる。
フロア担当の女性にホッピー黒氷なし(300円)をお願いした。
以前のお店の時と同じように、ここのホッピーはグラス一杯の焼酎をジョッキに入れて、そこにホッピーを投入、作って出してくれるタイプ。因みに残ったホッピー瓶の中身は、女性の方がちゃんと炭酸を密閉してヌケを防ぐシズラーで止めてしまうので、次の方の分となる。
おすすめのボードメニューのしめ鯖(380円)は最後の一つであったらしく、注文を受けると女性の方がボードの値段の部分だけ消してしまう。
すると、常連さんが「次に頼もうと思っていたんだよなあ」とのこと。申し訳ないが、私は運がよい。
きつくしめたしめ鯖であった。酸っぱさを楽しむ。
比較的若い男性が「ハイボール、一つ」と頼まれた。
するとフロアの女性が「ハイボールは焼酎とウイスキーがあるんですけど」とおっしゃる。
「ウイスキーの方でお願いします」とのこと。
一時、若い人たちはウイスキーのハイボールなど飲まなかった。ハイボールといえば酎ハイのことであると思っている人も多かった。
その後、サントリーがウイスキーの販売量を復活拡大させる為に行ったコマーシャルやキャンペーンの効き目もあり、ハイボールは再びウイスキーのハイボールが定番という人が増えてきたに違いない。
しかし、こちらのお店では来店する年齢層も高く、「ハイボールは焼酎」という方も多く、念のため聞いているのに違いない。
カウンターの上には最低限の調味料と一緒に、きちんと丸められたタオル状のものがトレーにのって置いてある。一瞬、「おしぼりかな?」と思ってしまった。実は、おしぼりではなく台布巾であった。御注意のほど。しかし、これは、私のただの杞憂に違いない。
2杯目は緑茶割り(300円)を頼むことにした。
「あの、緑茶割り、お願いします」と私。
「氷なしにします?」と女性。どうやら、飲み物に氷を入れない人だと思われたようである。
「それじゃ、氷少しで・・・」と、私。
「氷少しですねえ・・・はいどうぞ」と、渡される。
気を遣ってくれているのである。実際、お腹を冷やさない方が良いのである。
焼き物を頼むことにした。かしら(130円)は売り切れとのこと。
とり(100円)2本とハツ(100円)1本を塩で頼んだ。
テレビは金沢の酒蔵、福光屋さんの銀座の直営店で販売している甘酒の話題であった。「飲む点滴」と呼ばれる、酒蔵仕込みの本格甘酒であり、お腹にも良いらしい。
六時半を過ぎると常連さんがどんどん登場された。そして、前述のテレビ前の常連テーブルへ。
牛ロースの焼肉(380円)というメニューもある。常連の方が頼む。すると、また、ヤマとなった。因みにヤマは、居酒屋用語で売り切れのこと。寿司店では山でとれるので笹のことをヤマというらしい。
また、別の方が「頼もうと思ったのに・・・」とおっしゃる。面白い。
薩摩美人お湯割り(350円)を頼もうと思い、迷いながらもお勘定をお願いした。
午後6時15分から6時45分まで30分の滞在。お勘定は1,280円であった。
外に出る。寒い。芋焼酎のお湯割りを飲まなかったことを少しだけ後悔する。
※ ※ ※
追記 ブログを作り始めて8年、始めてプロフィール写真を載せました。あわせて、プロフィールの文章も追加しました。

蒲田 立飲み「たわら屋」
住所 東京都大田区蒲田5-19-9
電話 03-3736-1515
定休日
営業時間 16:00~23:00
交通 JR京浜東北線蒲田駅東口徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE