蓮沼 居酒屋「パライソ」第3回
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第573回 2014年10月31日(金) 【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】
蓮沼 居酒屋「パライソ」 第3回
~ 初めてでも安心なお店 ~

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小雨の降る夜であった。JR蒲田駅西口で降りると、いつものように西蒲田界隈を散策する。
特に用事も無いというのに「西蒲田」をよく歩くようになって何年たったであろうか。
この日も蒲田から東急池上線の蓮沼駅に向かって歩き始めた。目的の店があるのだ。居酒屋「パライソ」である。
前回の2014年7月2日(水)の第562回の時、マスターが帰り際におっしゃった、「四年に一回とは言わず、半年に一回くらいお越しくださいませねぇ」という言葉の通り、前回から四ヶ月ほどで行ってみることにしたのである。
地味な店構えなのに、看板のみ派手な外観は変わらない(下写真)。
居酒屋「パライソ」
脇に回り、少し先にある別のお店の前まで行ってみた。薄暗い赤提灯一つ。一度入ってみたいと思う。
お店の前に戻ってみると、さっきまで無かった自転車が置いてあった。ママさんのもののようである。
看板の右手の入口、その一番右端を開けてみる。今日は五人が座れるカウンターには、どなたもいらっしゃらない。奥の座敷も静かである。
「いらっしゃいませ」とマスター。
「今日は、まだどなたもいらっしゃらないんですね」
「そうですね、今日はこんな感じです・・・今、一度うちにいらっしゃいましたよね」
「はい、脇のお店が気になって・・・」
「そうですかぁ・・・」
気がつかれたようである。ちょっと挙動不審に見えたのかもしれない。探偵としては不覚であった。
まずは、チューハイ(三〇〇円)と手造りギョーザ(三〇〇円)を頼む。
こちらのギョーザはママの手造りである。
さらに、「ママがいる時はママが作ります」とメニューに書いてあるトマトたまご炒め(四〇〇円)とのりチーズ(一二〇円)も追加した。今はどなたもいなくても、すぐに常連で混むのは解っているので、珍しく素早く一期に頼んだのである。すぐに、男性のお客さんが一人入ってこられ五人カウンターの右端に座られた。予約の電話も入ってきたようだ。
のりチーズは、ブロセスチーズ2個とのり。
手造りギョーザがいつものように美味しい。トマトたまご炒めは甘い味付け。
男性のお客さんが入ってこられ、待ち合わせらしく、奥の座敷へ通された。
二杯目の飲物は黒ホッピーセット氷なし(四五〇円)を頼む。
待ち合わせの方々が来られ、奥の座敷へ。
次は若い女性一人。私の右隣に座る。さらに、その隣に別の常連らしい女性も座られた。満席に近い状態。
「初めてですか?」と、若い女性にマスターが聞いている。
「はい、前から入りたかったんですが・・・なかなか入れなくて・・・」
「怪しいものねぇ・・・」と、常連の女性が言うと笑いが起こる。常連の方の愛ある一言なのだ。
「たしかに・・・」と私も心の中で思う。
トマト割り(三七〇円)を頼んだ。
奥の方の座敷も顔ぶれがそろったようで乾杯の声が聞こえる。
食べるものを食べ、飲物を飲んで、落ち着いてテレビを見ていると時間がゆるく流れる。
また一人男性の方が顔を出された。
八時に待ち合わせている相手もいるようだ。
マスターが困った様子である。
「もう帰りますからここ大丈夫ですよ・・・」と私。
「そうですかぁ・・・すみませんねぇ」とマスター。
「他に用事があるので・・・・・・お勘定しておいてください」と言い、足元の荷物を整理し、傘を探す。
マスターは恐縮されているが小さなお店では当たり前のことである。
午後七時十五分から八時まで四十五分の滞在。お勘定は二〇九〇円であった。
初めてあった同志が仲良く話をされている。
「パライソ」さんは、初めてでも安心なお店、そして、いつ来ても盛況である。
蓮沼 居酒屋「パライソ」
住所 東京都大田区西蒲田6-18-18(1F南側)
電話 03-3734-1171
定休日 月曜・木曜休
営業時間 18:00~
交通 東急池上線蓮沼駅下車徒歩3分。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE
居酒屋探偵DAITENの生活 第573回 2014年10月31日(金) 【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】
蓮沼 居酒屋「パライソ」 第3回
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小雨の降る夜であった。JR蒲田駅西口で降りると、いつものように西蒲田界隈を散策する。
特に用事も無いというのに「西蒲田」をよく歩くようになって何年たったであろうか。
この日も蒲田から東急池上線の蓮沼駅に向かって歩き始めた。目的の店があるのだ。居酒屋「パライソ」である。
前回の2014年7月2日(水)の第562回の時、マスターが帰り際におっしゃった、「四年に一回とは言わず、半年に一回くらいお越しくださいませねぇ」という言葉の通り、前回から四ヶ月ほどで行ってみることにしたのである。
地味な店構えなのに、看板のみ派手な外観は変わらない(下写真)。

脇に回り、少し先にある別のお店の前まで行ってみた。薄暗い赤提灯一つ。一度入ってみたいと思う。
お店の前に戻ってみると、さっきまで無かった自転車が置いてあった。ママさんのもののようである。
看板の右手の入口、その一番右端を開けてみる。今日は五人が座れるカウンターには、どなたもいらっしゃらない。奥の座敷も静かである。
「いらっしゃいませ」とマスター。
「今日は、まだどなたもいらっしゃらないんですね」
「そうですね、今日はこんな感じです・・・今、一度うちにいらっしゃいましたよね」
「はい、脇のお店が気になって・・・」
「そうですかぁ・・・」
気がつかれたようである。ちょっと挙動不審に見えたのかもしれない。探偵としては不覚であった。
まずは、チューハイ(三〇〇円)と手造りギョーザ(三〇〇円)を頼む。
こちらのギョーザはママの手造りである。
さらに、「ママがいる時はママが作ります」とメニューに書いてあるトマトたまご炒め(四〇〇円)とのりチーズ(一二〇円)も追加した。今はどなたもいなくても、すぐに常連で混むのは解っているので、珍しく素早く一期に頼んだのである。すぐに、男性のお客さんが一人入ってこられ五人カウンターの右端に座られた。予約の電話も入ってきたようだ。
のりチーズは、ブロセスチーズ2個とのり。
手造りギョーザがいつものように美味しい。トマトたまご炒めは甘い味付け。
男性のお客さんが入ってこられ、待ち合わせらしく、奥の座敷へ通された。
二杯目の飲物は黒ホッピーセット氷なし(四五〇円)を頼む。
待ち合わせの方々が来られ、奥の座敷へ。
次は若い女性一人。私の右隣に座る。さらに、その隣に別の常連らしい女性も座られた。満席に近い状態。
「初めてですか?」と、若い女性にマスターが聞いている。
「はい、前から入りたかったんですが・・・なかなか入れなくて・・・」
「怪しいものねぇ・・・」と、常連の女性が言うと笑いが起こる。常連の方の愛ある一言なのだ。
「たしかに・・・」と私も心の中で思う。
トマト割り(三七〇円)を頼んだ。
奥の方の座敷も顔ぶれがそろったようで乾杯の声が聞こえる。
食べるものを食べ、飲物を飲んで、落ち着いてテレビを見ていると時間がゆるく流れる。
また一人男性の方が顔を出された。
八時に待ち合わせている相手もいるようだ。
マスターが困った様子である。
「もう帰りますからここ大丈夫ですよ・・・」と私。
「そうですかぁ・・・すみませんねぇ」とマスター。
「他に用事があるので・・・・・・お勘定しておいてください」と言い、足元の荷物を整理し、傘を探す。
マスターは恐縮されているが小さなお店では当たり前のことである。
午後七時十五分から八時まで四十五分の滞在。お勘定は二〇九〇円であった。
初めてあった同志が仲良く話をされている。
「パライソ」さんは、初めてでも安心なお店、そして、いつ来ても盛況である。
蓮沼 居酒屋「パライソ」
住所 東京都大田区西蒲田6-18-18(1F南側)
電話 03-3734-1171
定休日 月曜・木曜休
営業時間 18:00~
交通 東急池上線蓮沼駅下車徒歩3分。
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